-7年かかって1日100人を切らないラーメン店に!

 でも、「カドヤ食堂」が今福鶴見の裏通りやったからっていうのもあるかもしれんけど、無名なところから個人店で1日100人を絶対切らなくなったのに7年かかったよ。他の店はもうちょっと早かったかもしれんけど、うちの場合、裏通りのほんとに辺鄙な場所やったからね。それからいろいろメディアとかテレビにも出してもらったりとかあって、右肩上がりにはなったんやけども、お客さんが増えたらまた減ってという具合でね。

 せやから本当に弟子や知ってる若い子には、「メディアに出たからって一生食えるわけやないんやで」って言ってるよ。その時はメディアの方に感謝せなあかんけども、メディアに出ていろんな人に食べてもらって10人のうち1人でも残ってくれたらええんちゃうかみたいな感じでね。とにかく初めてテレビに出たときは、早いことラーメン出さなあかんってなってもうて、無茶苦茶なゆで方したりとか。出たらもう伸びてるとかあったからね。

-行列を短くすること。それがうちのスタイル

 うちの商売の考え方としては、土日だったら待ちができて外に並んでくれる人もいるけど、とにかく全力で片づけて早くお客さんに座ってもらって、早く出すっていうのをものすごくうるさく言ってる。ひょっとしたら「カドヤ食堂」って最近行列が短くなってるなって言われててもいいねん。とにかくお客さんに気持ちよく一杯のラーメンを食べて欲しいと思ってる。だって、冬だったら寒いし、夏だったら暑いのに、並んでるからええってわけやないからね。

 だから、うちは基本10分前には店オープンできるように絶対しておけと言ってるよ。フライングなんかして誰も文句言うお客さんはおらへんからね。だから、時報が鳴って暖簾出しとっても注意する。とにかく10分前、10時50分には絶対チラッと人影が見えたら開けれるようにやっておけと言ってる。上っ面でこれからの時代やっていかれんと思うよ。本物だけが生き残ると思うね。

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