-従業員の給料は自分の倍以上払った

 だから「これはもうしょうがない・・・」って思って、修業先で覚えた技術を使って、修業先の味に変えてまた踏ん張り始めたら、だんだん良くなってきたんです。良くなったっていっても1日10万くらいの売上になったレベルだったんですけどね・・・。

 それでもだんだん売上が上がっていって、もう一人従業員を入れることもできました。そして2年くらい経った頃には、その先輩には月60万くらい、もう一人には40万円くらい払えるようになったんです。でも、自分の給料は30万円くらいでしたけどね・・・笑

 僕は少ない給料でも、みんなに多く給料を払わないと関係がおかしくなってしまうんですよ。やっぱり、お金が全てではないですが、お金が無いと余裕を持つことができなくなって耳に人の言葉が入らなくなっちゃうんですよね。だから、給料を多く払うことで、余裕を持ってもらって僕のビジョンも聞いてもらえるようにしたかったという考えもありました。

-店舗展開をする基盤固め開始

 それに僕は「1人の給料を月100万円出したい」って思っていたので、「1人1店舗ずつ店を任せていきたいな」って思ったんです。でも、その時に職人程ではないにしてもラーメンを作れる技術があれば美味しいラーメンを出せるようなスープを開発したり、タレを開発していかないと今後店舗展開をしていけないと思ったんです。

 だから、いろいろなスープメーカーさんに相談したりしたんですが、ロットの問題もあって全然ダメだったんです。じゃぁ~ロットを集めようって思って、昔一緒に働いていた方に相談したんです。すると、8店舗くらいのラーメン屋のオーナーさんを集めてくれたんで、メーカーさんに「これから絶対店舗も増やしていきますから」って言って了承してもらい、スープの開発をしてもらうことができたんです。

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