最初はラーメンなんて興味なかった

－失敗があったからこそ今の龍旗信がある

　相性が最後に合った仕事がラーメン屋やったんちゃうかな。最初はそんなこと気づかんかったからね。これが一発目で松原ラーメンっていう２３歳の頃やってたラーメン屋で当たってたら、例えば、とんこつ醤油をあのままでやってて、あの中途半端な味と一品で店舗展開して、フラフラしながらネクタイ付けて店やってたら今頃、２０店舗あったのが１店舗になってしもたっていう感じなってんのかな～って思う。あの時の失敗があるし、言われた言葉とかいっぱいあるから、だからそういう人に怒られてバカにされた数が計り知れないぐらいあったから、それ思い出す度に今の２回目に生きてるなって思う。ラーメン屋のこの１０年・・・合計１５年やってるけど、まぁ商いにおいても飲食ってそんな感じするね。

　だから言いたいこと言うからね今は。もちろん、美味しくなかったらあかんけど、流行ってなくてもラーメンのちゃんと仕事をしてるか、すっごい美味しいもん出してるか、もしくはいつも行列が絶えないとか。この２通りの奴しか業界のモンをどうこう言えへんちゃうかな。言ったとしたら叩かれるよね。怒られると思うしね。

言いたいと思っても、自分は負けてるから言われへんとか。だから陰で言うとか、いっぱいあると思うけどね。だってみんな、お店やってる人って自分が一番好きやんか。で自分とこ一番美味いと思ってるやんか。相手の弱点見るやんか。１０あったら２の弱点。８はいいとこ見なあかんと思うね。

－まちがってんのかな俺？という思いは徐々になくなった

　でも、７、８年はスタッフもしくは自分でやってることを「間違ってんのかな？何でこんな微妙なんや？」と思ったけど、今はもうキッチン見たりスタッフの状態見たら、「もうちゃんとダシ出るやろ！出そうとしてるやろ！」と。もしくは「それ出されへんかったら俺の責任や！」と思ってるから。ただ、仕込みのタレと、まぁ塩ダレはうちの身内３人しか知らんねんけど、やっぱりタレをしっかり作ってる現状で、人よりも何１０倍も、タレは手間かけてるね。まぁスープも倍手間かかってるとこあるけどね。

　難波店もそうやけど、各店でごぼう干したり、今やったら１回半月くらいかかるかな。その作業を変えてない限りは、あかんのは「時代のせいや」とか、「舌が変わったんや」とか思えるようになってきたね。だから、人の話をすっごい聞けるようになったね。７、８年ぐらい前からもうそうなってたと思うよ。

龍旗信RIZE 大阪なんば店

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