最初はラーメンなんて興味なかった

－ピンチはロンドン出店の２０１１年だった

　ピンチで言うと２年前、大体ロンドンの出店の２０１１年が一番ピンチやったね。ちょうど信金からたまたま縁あってメガバンクに変えさせてもらって、今度は借りれるやんか。借りれるから、まず津久野を３,６００万円かけて、そのあと１ヶ月後に京都。京都は４,０００万円かかったね。建て直しやからね。それで狭山が３,８００万円。金利足して１,０００万やね。一気に１億円を背負うという。

いやぁ～キツかったでぇ～！また、スタッフもポテンシャルがないから総崩れして、ダメージ食って。行け行けやな～と思ってね。でも海外にも出るっていうのもあったから、綺麗な店を作りたくて。

　店作ってもやっぱり、なんちゅうか人が雰囲気を作るもんやから、大概凝りすぎたけどね。まぁ得があるとしたら会社概要のパンフレットを見て「店きれいですね」って言われるぐらいやね（笑）

　だからやっぱり味があって、スタッフのポテンシャルがあるっていうのに尽きるよね。まぁクーラー、冷暖房も付いてなかったらあれやけど。でもラーメン屋さんは成功できるよな。スナックの居抜き物件で成功する例もいっぱいあるしね。

　ラーメン屋さん行ったらみんな熱く語るけど、これ明らかに金かかってないなっていうラーメン屋もあるやんか。いるでしょ？もうそれもありやねん。流行るんやから。手書きの看板も「味あるよね」って言われる時代やから。何が味あんねんと思ってたよ！俺も金借りて作ったときに。こんなもんにちょこっと書いて何１０万もかかってんもんね。でもそれも正しいんやと思う。いろいろ気づいたよね。

　だから、そこでもまた会社のお金が回らんようなって、スタッフも辞めるわっつってピンチになって、どうすっぺかな～と思って。

　辞める人間はしゃ～ない。「ほんじゃ、も～１回おれの実力見せてやるわ」言うて「海外１人で行ったるわ」、「も～１回注目させたるわ」って思って腹くくって。

ぶっちゃけ最後に、手付けたらあかんお金があってね。自分がラーメン屋始めて１２、３年前に龍旗信やったときに信金で３,０００円ずつ貯金してきた金があって、それには手付けんとこうと絶対ルールであった金５００万でロンドン行ってね。それが最後のお金やったね。そういうのって取っとかなあかんねんけどね。

龍旗信RIZE 大阪なんば店

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