-東日本大震災が意識を変えてくれた
そんな僕の考え方が変わったのは、2010年12月に2号店を出した後の2011年3月に東日本大震災が起こって売上がガンガン落ち込んだ時でした。2店舗も出店したばっかりなので「どうしよう・・・」って本気で思いました。しかも、全然お客様が来ないし・・・その時に初めて今まで自分のことしか考えていなかったことに気づいたんです。
さらに、ラーメン屋は業者さんありきということにも気づいたんです。毎日お店に食材を届けてくれるっていうこと自体奇跡だし、「1杯のラーメンにどれだけの人が携わっているのか?」って考え始めた時に、丼の中ではなく丼の外に目が向き始めたんです。
2店舗目を出した時は、「アホみたいに働こう!」と思って20時間くらい働いていたんです。でも、震災が来て「家業から企業になろうと思って2店舗目を展開したけど、今後どうしたいんだろう・・・何のために店舗展開したのか・・・」って。
-良かれと思っていたことは自分のエゴに過ぎなかった
多分、あの時は仕事を全て自分で抱えて、自分にしかこの仕事はできないんだと思っていました。本当に職人的な考え方だったんです。だから、従業員を抱えているのに従業員には頼まないという・・・背中を見て覚えろという風に思っていたんです。
味に関しては教えていましたし、厨房に入る姿勢なども伝えていたつもりだったんですが、2店舗をやり始めた時に、良かれと思っていたことが従業員には伝わらず4人も辞めっていってしまったんです。何で良かれと思っているのに裏目に出るのか・・・って考えていくと、良かれと思っていたことは自分のエゴに過ぎなかったんです。
それは自分に都合の良い解釈に過ぎず、相手のためにはなってないことに気付いたんですよね。
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