関西のラーメン好きで知らないものは1人もいない。名店中の名店。関西におけるラーメンの時代を作り上げた店舗の1つ。
カドヤ食堂を大阪で有名ラーメン屋へと育てた。
その一本気な姿勢は厳しいながらも、ラーメンへ切実なる愛情を感じる、名物オーナーである。
株式会社 カドヤ食堂フーズ
代表取締役 橘 和良 氏
経営店舗:カドヤ食堂 本店、カドヤ食堂 今福鶴見店
-ラーメンへの憧れは幼少からあった
俺は兵庫県加古川市で生まれて、保育園から幼稚園、小学校・中学校・高校を播州地方で32歳までずっと住んでてね。育ったところのアパートの角が中華そば屋で、なんかこう家には昔ながらの底に電話番号書いてあるような中華そば屋のラーメン鉢があって。だから、昔からなんか中華そば屋に対する想いというか、ラーメン屋に対する憧れが生まれたときからあった。
それに、飲食関係というか市場回ったりとか、本当に好きやった。まず、そういう町の市場で中華麺をおふくろが買って、んでヒガシマルのうどんスープかラーメンスープ買って、精肉店で昔の吊るしあげ焼き豚。煮豚や今のバラのあんなチャーシューじゃなくて、本当にタレに漬け込んで赤味のあるチャーシュー入れて、もやしとネギ入れる。それで土曜日の昼は中華そばをおふくろが作ってくれて。旨かったよあれは。俺らの頃って吉本新喜劇が土曜日の午後からあって、小学校は昼までやったから昼からはそれを食べながら吉本新喜劇を見た。
今でもたまに再現するんやけど、やっぱりラーメンに対する思い入れはすごいあったな。だから、その当時からやっぱり寸胴とか、なんかそういうものにものすごい惹かれてたんやろね。