アパレルメーカーで営業マンをしている時に、父親の急な死に直面し、自分の人生を本気で考え始める。
父親がラーメン屋を経営していた影響を受け、自らもラーメンの道へ進むため、「一風堂」で修業を始める。
最終的には、アルバイトから取締役にまで昇格し、順風満帆な人生をあっさり捨て原点回帰。
ラーメン屋“まんかい”をオープンするに至る。そして、若手に夢を見せる!を目標に新たな道を進んでいる。
麺酒屋 まんかい
店主 奥長 義啓 氏
-父親の急な死がラーメン業界に自分を突き動かした
僕がラーメンの世界に入っていくそもそものきっかけは何かと言うと、岐阜で僕の両親がラーメン屋さんをやっていたからです。僕が2歳の頃からですので、僕が物心ついたころから、僕の意識はラーメン屋のせがれだったんです。
それで、当然のように中学校、高校とラーメン屋の手伝いをしていたりしていたのですが、すぐにそのままラーメン屋で働き始めたという訳じゃなくて、大学を卒業してからはアパレルのメーカーで営業をしていました。
岐阜は繊維が地場産業として多かったので僕も例外なく流れで、というような・・・それで5年経ったころに転機があり、55歳だった父親がくも膜下出血で急に倒れてそのまま5日後に亡くなってしまったんです。
それがあまりにあっという間で・・・人間ってこんなに簡単に居なくなってしまうんか。ということを体感して、本当にショックだったんですよ。それをきっかけに自分の好きなことしなきゃ・・・というか、原点に帰ろうって思って、「飲食をしよう!ラーメン屋をしよう!」と決めたんです。