らーめんKING
高校からの大親友であり同級生2人が作り出すラーメン屋っぽくないスタイリッシュなラーメン店!
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この「らーめんKING」は、店長である僕と調理学校に通っていた同級生であり親友である、今この「らーめんKING」のオーナーである磯脇と2013年4月にオープンしたラーメン店です。僕達2人とも鹿児島の出身で、鹿児島の調理学校を卒業してたまたま大阪に就職するために出てきたんです。
僕は料亭に就職し、オーナーである磯脇はイタリアンで働き始めました。鹿児島から出てきたときは、大阪に2人ともいたので遊んでいるときやご飯を食べているときに、「将来一緒に飲食店でもできればいいなぁ~」と漠然とよく夢を語っていました。
そして、10年くらいたった今、一緒にラーメン店を経営することになったんです。ラーメン店を開業することになった経緯は、僕が料亭を辞めてラーメン店で働いており、磯脇オーナーも東三国の「幸ちゃんラーメン」で働いていたんですが、磯脇オーナーから「「幸ちゃんラーメン」で一緒に働いてくれないか?」という依頼を受けたんです。
そして、僕はそれを承諾して2011年くらいから「幸ちゃんラーメン」で一緒に働き始めたんです。その時も2人で、「一緒にラーメン店でもできたらいいなぁ~」と漠然と話していました。やるなら、「幸ちゃんラーメン」のようなイケてるラーメン店をオープンしたいと思っていました。
そこから、本格的にラーメン店をオープンするために走り出しました。まず、どんなラーメンで勝負するかを決めるために味作りを始めました。味作りはレンタルで調理室を借りて、そこで試作開発をしていました。
でも、「幸ちゃんラーメン」の社長が「この店舗で試作やったらええがな。おれらは仲間やねんから」ということを言ってくださり、厨房を借してくれたんです。とても感動して嬉しかったです。休みの日にはその厨房で毎回いろいろラーメンスープの試作をしていました。また、自分達のラーメンスープを決めるためにいろんなラーメン店に食べ歩きをしたりもしました。
それと同時に、どこで自分達のラーメン店をオープンするかの物件も探し始めました。磯脇オーナーが物件や資金繰りなどをしたんですが、立地としては地下鉄沿線でやることを決めていました。そして、できれば「幸ちゃんラーメン」にもある程度近くて、自分達が知っているエリアでラーメン店を開業しようと決めていました。もちろん、いろいろなエリアも見て回ったんですが、最終的には西中島で開業することに決めました。
西中は、飲み屋街も会社も学校もあるので、いろいろな客層に来店してもらえるし、ラーメンを開業する立地としてはとてもいいと思ったんです。しかも、西中は飲食店の激戦区なので本物の味しか生き残れないという部分でも良いと思いました。
多くの人から、「友達同士で商売をすると絶対に失敗する」とも言われていたので、最初からオーナーと店長との上下関係だけははっきりとさせていました。僕も、磯脇オーナーから「ラーメン店を開業するから一緒に着いて来てくれ」と言われて、一緒について行こうと決めましたからね。
店舗のオープンに際しても知り合いの施工業者さんに協力してもらい、パッと見た瞬間にラーメン店というよりもお洒落なダイニングバーのような雰囲気の壁や食器も白で統一した女性でも入りやすい清潔感のあるラーメン店を作ってもらいました。
そして、ラーメンの味に関して試作を繰り返して、オリジナルのレシピが完成しました。他のラーメン店と違うこだわりのポイントは、鹿児島産の豚を使用しているところです。とろとろのチャーシューはこの鹿児島産の豚を使って、数時間煮込んでいます。やはり、自分達は鹿児島出身なので鹿児島の食材を使いたいという思いもありました。
ラーメンのスープも鹿児島産の豚の頭を使用しているところもポイントです。豚骨ベースのスープも素材の味をそのまま活かしているので、シンプルですっきりと食べやすいものに仕上がっています。だから、女性のお客さまにも食べやすく、スープも最後まで飲み干せるんです。コテコテの濃厚ではなく、飲み屋の帰りにも食べやすいラーメンになっています。
麺に関しても、何度も何度も試作を繰り返しました。ラーメンの麺は「幸ちゃんラーメン」の社長の紹介してもらった製麺所の麺を使っています。その製麺所の方には、何回も試作して持ってきてもらってスープに合うものを作って頂きました。本当に苦労したと思います。
実際に、数え切れないほどの小麦粉を使って試作してもらったんです。そして今、「らーめんKING」では、つけ麺を押しているんですが、その麺も別の製麺所でもっちりしてつるつるした食感の麺を作って頂きました。やはり、同じ製麺メーカーであってもスープや食べ方によって得意な分野を持っているので、うちはスープに合った麺をオリジナルで作ってくれる製麺メーカーさんには助けてもらっています。
ねぎも京都の九条ねぎを使用しており、原価もある程度がかけています。それくらい美味いラーメンを提供するということにこだわっています。お茶もウーロン茶ですし、おしぼりも袋に入った薄いものではなくキチンとしたものを提供しています。
コンセプトはラーメン屋さんっぽくないラーメン屋というものであり、接客も愛想良くしてラーメンを売るというよりも、自分を売るということをモットーにしています。お客さまから「兄ちゃんに会いにきたんや」と言われるようになることが目標ですね(笑)。