ラーメンたんろん
自衛隊のレンジャー隊員を辞めてラーメン屋開業!
3年間は苦労続き・・・でも今は200人を超える繁盛店!
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ラーメンたんろんの社員・アルバイト求人情報
実は僕、ラーメン屋をやる前は自衛隊に5年程いたんです。自衛隊に入った理由は、北朝鮮問題やテロが起こったりしてたので「国防っていいなぁ~」って思ったのがきっかけです。
5年経って最後にレンジャー訓練という過酷な訓練を受けました。レンジャー訓練って過酷で50kgの重しを背負って山を行ったり来たりして、
丸四日間は飲まず、食わず、寝ずという訓練なんです。
でも、その試験にも合格してレンジャー隊員になったんですけど、そん時に自衛隊を辞めて、10年、20年経った時に自衛隊の体力、気力に戻るかなぁ~って考えたら、僕は戻るな!って思ったんです。それなら、もっと意味のある10年、20年にしたいなぁ~って思ったんで、ラーメン屋を開業したいという夢に向かって走り始めました。
それで、30歳になる前に決断してラーメン屋を開業することにしました。なぜ、ラーメン屋をやりたいと思っていたかというと、昔からラーメンはずっと好きで食べ歩いたりしていて、地元神戸でラーメンを自分で作ったりもしていたので馴染み深かったからです。
この物件も大学の時に空手をやっていたんですが、その時知り合いの不動産の方が紹介してくれて、自衛隊を辞めて半年でこの「ラーメンたんろん」をオープンすることができました。僕は思ったら即行動してしまうんで、開業までは早かったですね。
ただ、計画性がなかったのもあったので、最初の頃は苦労もしました。
開業の資金も、僕は酒も、たばこも、博打もしないんでお金はある程度貯まっていたんです。少し足りない部分は工面をしましたが、開業まではトントン拍子で進みましたね。
ラーメンの味は、僕は鶏が好きだったんで鶏スープのラーメンで行こうというのは決めていました。今は、鶏豚骨スープのラーメンなんですけど、最初は100%鶏スープのラーメンでした。
家庭用の鍋を使って自宅でスープを作って、友達にも試食をしてもらったら「ええんちゃう!」と言われたんですけど、実際に店舗で大きな寸胴でスープを炊くと味も変わるし、知識もなかったんでせっかくスープが完成しても劣化させてしまったり、えぐみが出てきたりして、失敗もかなりしました。
試作は自衛隊を辞めて店をオープンするギリギリまで半年間ずぅ~っとやってましたね。
麺は「太陽製麺」さんに最初の頃はお願いしていたんですけど、「棣鄂」さんが食べに来てくれて、うちのスープに合う麺をいろいろ試作してくださったこともあり、今は「棣鄂」さんにご依頼しています。
ラーメンのかえしはスタンダードなシンプルなもので、福島鰹さんからいろいろな魚介類を仕入れて 醤油と魚介を使ったかえしを甘味を付けたり、自分なりに応用して作っていますね。
スープを活かすためのラーメンのかえしっていう位置づけです。
この店は2008年6月にオープンしたので、今7年目に入ったところですが、オープンしてから3年間くらいは本当に全然ダメでしたよ。僕はどこかのラーメン屋さんで修業したこともなかったし、ラーメンの知識も全然なかったので、全て独学でラーメンをやってきました。
だから最初の頃は、ラーメン本を読んだりネットでいろいろ調べたりと大変でしたし、失敗もありましたね。
いろいろ限定ラーメンをやったりして、ちょっとずつお客様に支持されるようになってきた感じです。
オープン初日は、ここの立地的にラーメン屋さんが多くあるので、お客様にも並んで頂いたりしていたんですけど、どんどんお客様も少なくなっていき2ヶ月目くらいからは全然来ないという・・・最低で1日14人とかね・・・
仲良くしている周りの飲食店の方からは、「いつ潰れるんやろ?って思ってた」と今でもよく言われますよ。やっぱり最初は味も悪かったし、やっぱり知識がなかったので・・・。笑
お客様が増えてきた理由は、「らの道」というイベント出
今では、平日160人~170人くらいで土日は200人くらいのお客様に来店してもらえるようになって、平均すると1日180人くらいですね。
それに今年2014年の6月から正社員を雇って、通し営業をし始めて休日も無しで営業していることもあり集客数は伸びてきています。
スープの仕込みは昔は寸胴で炊いていたんですが、今は圧力鍋でやってるので、仕込みのオペレーションもスムーズになっています。圧力寸胴は扱いが難しいっていうのはありますけど、今では使いこなせているので圧力寸胴の方が使いやすいですね。
やっぱり、圧力寸胴の方が圧力がかかっている分、骨まで砕けて旨みが短時間で出ますし、濃度も高くなります。圧力寸胴に変える時は抵抗もありましたけど、圧力寸胴を使っているラーメン屋さんに食べに行った時に、ラーメンが美味しかったし、ガス代や光熱費も削減できるので試してみようってことで、使ってみたらいい感じで使えるようになっちゃいました。
僕はいろいろ試して何でも挑戦したがりなんですよ。笑
お客様の層としてはサラリーマンの方や学生さんが多いですね。やっぱり、僕は男性の方にガッツリ食べてもらいたいと思っているので、男女の比率は男性が9割、女性が1割という感じになっています。
年に数回「麺処若松」といイベントを店舗で開催していて、この日は濃厚なつけ麺しか出さないというイベントなんですけど、その時はオープン前から20人とか並んでもらえるので嬉しいですね。
これも東京とかでやってるのを見てやり始めたのがきっかけです。
限定のイベントは楽しみに待ってくれているお客様もいますし、ブログでアップしてくれる方もいるので今後も定期的にやっていきたいと思っています。
この店の1番の人気メニューは「油そば」なんですが、これは僕が東京で「油そば」を食べた時に、「美味しいな~」って思って、かえしと鶏の油でちょっと作ってみたら美味しいのができちゃって、それが今一番出ていてラーメン屋じゃないくらい「油そば」が出る日もある程です。笑
うちの「油そば」は、最初はそのまま混ぜて半分くらい食べてもらった後に玉子をといて入れてもらうと、味がまろやかになってまた違う美味しさと食感が味わえるのが特徴です。
そして、最後に白いご飯を入れてダシと絡めて食べることもできます。1つのメニューでいろいろな味のバリエーションを楽しめるこの「油そば」はおすすめですよ。
やっぱり、今までラーメン屋を経営していて、しんどい時期もありましたけど、今はこうやって多くのお客様に来てもらえるのは嬉しいことです。
それに僕の経験から言えることなんですけど、ラーメン屋さんって開業の時に1回失敗しても、不味かったとしても、ちょっとでも繁盛してそうだったらお客様が「あのラーメン屋、味変わったんかな?」っていう感じで、またお客様に来てもらえるようになるので、チャンスのある業態だと思いますね。
将来的には、日本全国にこの「ラーメンたんろん」を展開したいと思っています。計画としては、もう1人いい人材が採用できたら来年くらいには出店したいと思っています。次は、大阪に出店したいです。
うちはラーメンだけしかなくて、サイドメニューも置いておらず、オペレーション的にも楽な部分もあるので、出店はしていきたいです。
楽しく和気あいあいとしたラーメン屋さんを目指して、バイトの方でも働きやすい店作りをしたいと思っています。
それと、偶然出来た「油そば」がこの店で1番の人気メニューなんですが、これを超えるメニューを開発したいというのも目標の1つです。
【若松店主 談】