江ノ島はまや 神奈川藤沢市鵠沼 | |
一言で説明するならば、昔なつかしのラーメン屋さんといった感じのお店です。小田急線の本鵠沼駅から徒歩2分、線路に沿って歩くと木造のレトロな建物から美味しそうな匂いが漂ってきます。店内にはカウンター席とテーブル席が余裕のある作りで設置されているため、ラーメン屋さんによくある閉塞感を感じさせない店の作りになっています。ご主人とその奥さんの二人で経営なさっているそうです。 |
ラーメンの種類は醤油、味噌、塩が基本で、その他にシナチクラーメンや角煮ラーメンなどがあります。サイドメニューとして餃子などもあります。焼きそば、というのも時々表の看板に書かれることがありますが、出現する周期はよくわかりません。トッピングは卵から角煮まで豊富に揃えてあり、基本の3つのラーメンに好きなようにトッピングするという手法がそこでのセオリーのようでした。麺は九州地方によくあるような細麺です。あっさりとしたこのお店のスープによく絡むように考えられているようでした。口に入れるともちもちとした食感が楽しく、ついつい早く食べ終えてしまうような罪作りな美味しさです。
スープに限って言えばどのラーメンも割かしあっさりしています。和風ラーメンと言っても差し支えないかもしれません。しかし何故かひと月経つとその味が恋しくなってくるような不思議な味をもったスープです。私がおすすめしたいのはやはり塩ラーメン(700円)です。ラーメン一杯に700円と聞くとちょっと割高のような気がして、出てくる量をその目でみてもっぱり割高のような気がすると思うのですが、しかしその味は無類です。前述した細麺に昆布や煮干しでダシをとった塩のスープが注ぎ込まれ、その上にネギ、もやし、わかめ、チャーシューがトッピングされます。
一口スープを飲むと舌で奥深い味を楽しむことができ、飲み込めばすぅっと喉を通っていきます。塩ラーメンといっても塩辛さなどは全然感じずに、野菜の甘みを引き出してくれるような優しい味に仕上がっています。チャーシューはちょっと脂っこいめですが、あっさり系のらーめんに対してなら程よいアクセントになって、飽きずにその味を楽しむ為のものになっていると感じました。サイドメニューの餃子は皮がカリッと焼き上がり、暖まったお皿に並んで出てくるところにこのお店の気遣いを感じます。