中華そば しば田
親父さんが許してくれた!ラーメン屋の店主でよかった!夢が叶った! お客さんも家族も大切にしたいという想いが詰まった優しい一杯
店名
中華そば しば田
住所
東京都調布市若葉町2-25-20
席数
8席(カウンターのみ)

中華そば しば田
親父さんが許してくれた!ラーメン屋の店主でよかった!夢が叶った! お客さんも家族も大切にしたいという想いが詰まった優しい一杯
店名
中華そば しば田
住所
東京都調布市若葉町2-25-20
席数
8席(カウンターのみ)

 もともと僕はクラブで音響関係の仕事をしていました。でも、彼女とゆくゆくは結婚したいと思ってたんですが、親御さんが結構厳しい方で、親御さんからすると「クラブ関係の仕事をしているなんて!」ってことで、挨拶に行っても挨拶もしてくれなくて・・・。

 それに僕もクラブの仕事は長く働く仕事だと思ってなかたこともあり、長くできる仕事をしたいなぁ~って思い決めたのがラーメンだったんです。
 6~7席くらいのラーメン屋を一人でゆっくり回せたらいいなぁ~って。


 それで、24歳くらいの時に職場を辞めて、ラーメン屋で修業を始めました。クラブの時に酒を作ったりしてたんですが、専門職というのはラーメンの修業先が初めてでしたね。昔から漠然とこってり系のラーメンじゃなくて、誰でも食えるあっさりしたラーメンを作りたいって思っていたので、自分でもラーメンの勉強をしたりもしていましたが、実際に3店舗くらいラーメン屋を回って修業をさせてもらいました。

 だから、自分の中でラーメンの味っていうのは頭のイメージの中で成長させてきた感じですね。そして、自分のラーメン屋を独立開業する前に働いていたラーメン屋が潰れてしまったというのもあり、そのタイミングで自分のお店を開業しました。

 

 地元がこの調布の辺で、地元から店がそんなに離れていない方がよかったのもあるし、自分の中で駅前の華やかなイメージはちょっとしっくりこなかったというのもありここの物件に決めました。

 それに、駅から離れていて「ワクワクしながら食いにいくラーメン屋」っていうのがよかったんです。もちろん家賃が安いっていうのもありますしね。居酒屋の居抜きだから。

 

 資金に関しては、実家が大工をやったりしているから、おまけしてもらってすごい助かりましたね。物件探しも3~4件くらいでこの物件を見つけることができて2013年の11月28日オープンできました。

 オープンして初日から結構、大盛況でした。一人でのんびりマイペースにするのが好きなんで、一人でやりたいって思っていたのに、初日からバタバタでしたね。まぁ~チラシの広告代理店の友達がいて、ポスティングを初回に3,000枚配ったというのもあるし、この辺は住宅街が多いので効果があると思いました。やっぱりビラの効果もあって、店を見て来てくれたお客さんも結構多かったんですよ。


 それに、ラーメン屋さんが周りにほとんどないっていうのもありTwitterやSNSなんかで、ラーメン評論家の方が結構美味しいっていう感じで最初から取り上げてくれたこともあり、すごい勢いで早く拡散されていってブログにアップしてもらったりどんどん広がってくれましたね。


 「東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー」にも取り上げてもらえて、ラーメン賞の新人大賞をもらえたっていうのは、ラーメン屋を開業して1回限りのチャンスなんですごい嬉しかったですよね。ラーメン評論家の方も3~4回来てくれて1年かけて何度か吟味してくれたと思うんですごいありがたいっすよね。

 この賞を取ったことで「サンジャポ」さんからも、「賞を取ったお店です!」っていうので取り上げてもらってさらに集客が 伸びました。

 

 50~60人も並びが出て、警察が来て大変だったこともあるんですよ。笑
だから、速攻で整理券を配って一回はけてもらってという・・・。

 そういうのもあったので、今は土日営業ができない状況なんですよ。平日でも30人くらいの並びが出るのでそれをどういう風にするかも大変です。今は土日が定休日なんですが、今後は定休日を日、月にして今まで食べたくても食べに来れない方にも食べてもらえるようにしたいです。


 地鶏は名古屋コーチンなどその時々で変わるんですけどのガラとカモガラを使ったスープにしています。原価が高いんですけど・・・。どうにかがんばっています。

 はまぐりや昆布とかも使っているんですが、地鶏とカモが引き立っているスープに仕上がってます。はまぐりや昆布は鶏が足りない旨みをプラスするっていう感じですね。

 

 醤油は上質な醤油を使っているので、6銘柄4種の醤油をブレンドしていてたまり醤油を2パターン、生のたまり醤油、生醤油を使っています。まぁ~その時の味づくりの進化に合わせて変わってきていますよ。


 麺は「三河屋製麺」さんの麺を使っています。前の修業先の時の絡みっていうのもあるし、オリジナルで麺を作ってもらっていますからね。自家製麺で多加水麺の美味しい麺を作っているラーメン屋さんは多いんですが、僕は最初から製麺屋さんで作ってもらおうと思ってたんです。だから逆に、「低加水の麺で勝負していこう」って!

 そしたら案の定、オープンした時は「こういう低加水の麺で合わせてくるとは!」っていう感じで、お客様からは好評を頂けましたし今でもよく美味いって言ってもらえますね。


 おかげ様でうちと似たラーメンや同じような麺を使っている店も増えてきたし、カモっていうのを使う店も出てきたので嬉しい反面、微妙なところでもありますよね。笑

 でも、やっぱりラーメンっていう食べモノは、先人さん達が作ってきたラーメンを僕らも同じように使わせてもらっているし、こうやってどんどんお互いがブラッシュアップし合って切磋琢磨できる業界っていうのもいいっすよね。ラーメン業界の発展にもつながりますし!

 

 今は、ありがたいことに1日160人くらいのお客様に来ていただけていてます。お客さんの層は幅広くて、病院が近くにあるのでおじいちゃんおばあちゃんも年輩の方も多いし、子供連れも多いです。ロケーションも味作りもそういうのを意識して作ったので、それは当たりっすよね。女性のお客様も少なくはなく4割くらいが女性です。

 おばあちゃんが1人で週2~3回来てくださるのですごいと思いますよね。リピート率も高いんですが、新規は遠方の方から来てくださることも多いので、新規が常に増えている感じです。

 

 店作りで意識していことはラーメン屋らしい店作りをしていて、若者だけにウケるような店でなくて、昔ながらの雰囲気を出しつつもいい感じのラーメン屋!っていうのに憧れていて、それをベースにオープンしたんで、自分よりも年上の年輩の方が気にってくれるのがすごく嬉しいです。


 今後の目標は、末長くこの店を長く愛してもらえる店にずっとしていきたいということですね。しかも、最初にはなした彼女が今の嫁なんで子供もいるし、家族を大切にしながら、お客様も大切することが目標っていうか、ずっとそうしたいなって思ってます。

 

【柴田店主 談】