らーめん極
二等立地でも1日120人以上のお客様をよぶ米島店長の人柄がたっぷりつまった濃厚とんこつラーメン!
店名
らーめん極
住所
大阪府大阪市阿倍野区旭町1-1-26
席数
8席(カウンター)

らーめん極
二等立地でも1日120人以上のお客様をよぶ米島店長の人柄がたっぷりつまった濃厚とんこつラーメン!
店名
らーめん極
住所
大阪府大阪市阿倍野区旭町1-1-26
席数
8席(カウンター)

  もともとこのラーメン店をOPENしたきっかけなのですが、21年前大学生の時に”絶対にハワイに将来移住したい!”と強く思い、アメリカ大使館に電話をかけました。笑

 すると飲食店を10年やって成功してハワイに出店するのが1番確実だという返答を受け、そのまま鵜呑みにしてラーメン店を開業しました。

 あえて飲食店の中でもラーメンを選んだ理由は、当時ラーメンブームの第1期が来ていた最中だったこともあり、自分自身もラーメンが好きだったので、割と軽い気持ちでラーメン店をOPENしました。ただ、やっていくうちにラーメンの奥深さにどんどん魅了されてラーメンをどっぷり追及していくことになりました。

 ラーメンというのは正解の形が無いだけに、思うままに表現できるラーメンはとても楽しいと感じたんです。僕は調理師学校を出たわけではないですが、ラーメン作りは自由自在で多様性があり、とてもおもしろいと思ってやっています。

 勢いで出店した自分自身のラーメン店は、いつ潰れてもおかしくないお店だったと思います(笑)。けどおかげさまで今年で20年続いていますし、8席という少ない席数の店舗で、立地も一等立地とは言えないながらも、平日でも120名の来店をコンスタントに集客し、多いときは150名を超えて売り切れになってしまう店になっています。観光の人も阿部野に増えたのか、観光客や外国人の方も増えてきていますし、基本的にはサラリーマンや現場関係の男の人がメインの客層ですね。それに、常連さんも多くいます。

 当時は、店舗を出そうにもインターネットもなかったですから、電話帳を見て不動産屋さんにFAXや電話をひたすらして情報を集めました。もともと地元は東大阪で、飲食店でフリーターをしていて、勤め先と喧嘩別れて、ラーメン店を出店することを決めたのですが、その時に働いていたのが天王寺で縁があり出店しました。

 2014年3月には2店舗目が阿部野の方に出店する予定なのですが、それも知り合いの社長との良い縁があったことで、出店することになりました。

 人との縁というのはとても大事だと思います!

 「ラーメン極」の主力となるラーメンは、白とんこつです。この白とんこつは、この店が始まった時からずっと定番のラーメンです。改良し続けた結果、今も残り続ける人気メニューですね。20年前は一風堂さんも無くて、自作で色々やっていたのですが、大阪に一風堂さんが進出してきて自分も食べた時、自分ももっと美味しいとんこつを作りたい!と改良し続けてきたんです。

 もともと比較的さらっとしたとんこつラーメンを出していたんですが、あっさりしたものはうどんやそばがあるので、やっぱりラーメンはちょっとこってりが良いという考えで改良し続けています。とんこつラーメンといっても味の幅が広いので、ちょっと何か変えるだけでも味が変化するのでとてもおもしろいです。

 「ラーメン極」のスープは骨を全て入れていて、ガラの配合を一定にしていくためのバランスを考え抜いています。げんこつ、背骨、あばらなどそれぞれの部位の割合を工夫し、変えながら毎日改良を行っています。わたしのこだわりは、日々の発見を大切に・自分の感性を大切に、美味しいラーメン作りのための改良を行っています。

 ラーメンの「かえし」となる「もとダレ」もこの「らーめん極」のオリジナルの味を作っていますし、常に美味いラーメンを提供したいと試行錯誤しています。本当に大変ですけどね(笑)

 そして、もう1つの人気メニューがチャーシューライスというチャーハンです。このチャーシューライスがうちにとっては、このラーメン店が潰れずに長く続けられている理由にもなる人気メニューです。何でここまでウケたのかは、自分でも正直わからないですが。(笑)

 イタリアンの落合シェフも何かの番組でB級グルメとして特集で推薦してくれた自慢のチャーハンです。

 チャーシューとネギとご飯に卵を乗っけたとてもオーソドックスなチャーハンなんですが、ラーメンで使う醤油の「もとダレ」を使ってまかないでチャーハンを食べていく中で「美味い!」ということで偶然生まれたメニューです。何より良い素材にこだわっていて、ラードや美味しいねぎを追求して作っているこだわりのチャーシューライスなんです。醤油とみりんベースのチャーシューライス専用のたれをかけて食べると一層美味しくなります。

 麺に関しては、梅ヶ枝製麺所さんでオリジナルの麺を作ってもらっています。麺のこだわりとしては、つるっと感やのど越しの良いものが今流行っていますが、それは水をはじいてしまうのでスープとあまり馴染まないと考えていて、つるつるとしているけど、「スープとどれだけしっかりと馴染むか」を考えて作っています。

 味の志向としては「かんすい」も少なくしながらも、ラーメンらしさを残し自分なりの適正なバランスを追求しています。梅ヶ枝製麺所さんは、妥協無く一生懸命一緒になって自分の納得する麺を作ってくださり本当に感謝しています。

 仕入れに関してもかなりこだわっていて、ラーメン産業展にも東阪合せて3年程通いつめて「これだ!」というものを探しています。良いものを見つけるために業者さんとの情報交換も頻繁にしていますから、関係業者さんとも深い関係があり、出店の立地選定の相談なども率直に出来る仲になっています。キムチや九条ねぎの業者さんにもお世話になってます。DMを送って来てくれたメーカーさんや業者さんとも今、取引をしていたりしますしね。

 2014年に出店予定をしているラーメン店に関しても、ご近所のコンサルティングをしておられる経営者のご友人が“極さんのために建てましょ!僕2階で美容室やるから!軌道に乗ったらちゃんと家賃くれたらいいから!そんな家賃搾り取る事せんから!”と、協力をしてくれる人もいるんです。

 ほんと縁ってすごい大事やなぁ~って思います!

 今働いてくれているスタッフも1つ年下の幼稚園からの幼馴染であり、メニューや内装も何もかも友達や幼馴染が作ってくれました。本当に人との縁というのが商売には欠かせないと思います。今後の展望や目標は、「お金を儲けるために商売をするのではなく、結果としてお金がついてくるような商売がしたい」と思っています。

 今後は個人事業主や、店主ではなく、もっと下の人にちゃんと店を任せられるようになり、組織として50歳で経営者になりたいと考えています。店舗を5店舗まで展開することを目標にしています。

 「くじけなければ何でもいけるな~」

 それが私の信条です。

 

【米島店長 談】