麺屋 Hulu-lu
全くラーメン屋ってわからない外観。でも、1日100人超え!ハワイアンな雰囲気は女性客が5割以上!自分の今できる限界レベルの最高のラーメンをお客様に出し続けたい!
店名
麺屋 Hulu-lu
住所
東京都豊島区池袋2-60-7
席数
11席 (カウンター5席+テーブル2席+4席)

麺屋 Hulu-lu
全くラーメン屋ってわからない外観。でも、1日100人超え!ハワイアンな雰囲気は女性客が5割以上!自分の今できる限界レベルの最高のラーメンをお客様に出し続けたい!
店名
麺屋 Hulu-lu
住所
東京都豊島区池袋2-60-7
席数
11席 (カウンター5席+テーブル2席+4席)

 茨城県の実家がお寿司屋を経営していて親父は職人だったんですけど、ラーメンがすっごい好きな人でお昼はいつもラーメンを食べに行ったり、出前を取ったりしていたんです。だからいつの間にか僕もラーメンが好きになっていたんですよね。

 でも僕は長男だったこともあって、「やっぱり自分が実家を継がないとなぁ~」って思ってたんですけど、親父からは「自分の好きなことをやれっ!」て言われたんです。でも、高校卒業してからいろいろな職業のアルバイトをしてお金を貯めて、ハワイに行ったり本当にプラプラしてましたよ。笑

 それで、24歳くらいの時に「自分でラーメン屋を開業しよう!」っていう気持ちが強くなってきて、25歳で調理師学校に通って、茨城から都内に行ってラーメンを食べ歩くようになりました。多分2年くらいかけて400店舗くらいのラーメン屋さんを食べ歩いたと思いますね。

 ラーメンの食べ歩きというかラーメン修業先を探していたという感じです。そこでもう今はないんですが西日暮里の「ちゃぶ屋」っていうラーメン屋の雰囲気や味に感動して28歳くらいの時に社員として働き始めました。だから、茨城県から西日暮里までいつも通っていたので大変でした。

 実際にラーメン屋で働き始めると新鮮すぎて、ゲンコツガラを割ったりスープを炊いたり何をするにも楽しくてしょうがなかったです。ラーメン屋で働くのはやっぱり労働時間も長いので大変な部分はありましたけど、ここで修業したら絶対間違いないって思っていたので全然苦労は感じませんでしたね。

 そこで7年くらい働いて最後はマネージャーになり、店舗展開の立ち上げなどにも携わっていました。

 そこの会社の社長がフレンチ出身ということもあってラーメン屋っぽくない方ですごく勉強になりましたよね。

 昔から「自分のラーメン屋を開業しよう!」って思ってはいましたけど、36歳くらいの時に過労で倒れてしまって2ヶ月くらい入院したんです。それがきっかけでこれからの時代は医療だって思い立ち、知り合いに医学療法士もいたので話を聞いたりして、医療の専門学校にも1年くらい通いました。

 夜間の学校だったので昼はラーメン屋でお昼のアルバイトしながら通いましたけど、医療は全く向いてないって思って見切りをつけたんです。それで、自分に「何ができるか?」って思ったらもうラーメンしかなかったんです。

 そこから、物件探しを始めました。僕はハワイが好きだったので「ちゃぶ屋」で働いていた時からずっとハワイっぽいラーメン屋にしようって決めていたんです。

 最初は、池袋は家賃も高いしラーメン激戦区だから池袋は辞めようって思っていたから都内で物件が出たって聞けば、その物件を見に行ったりしてました。でも、たまたまここの物件を見つけて不動産屋さんに電話したら「家賃は月18万くらいで」って言われたので最終的にここの池袋に決めました。

 決めた理由は、いろいろありますけど僕は店に製麺機を置きたかったんです。だから、12坪くらいのお店がいいと考えてたら、ここが15坪だったというのも決めた理由の1つです。

 店舗デザインに関しては、最初は店舗デザイナーさんに頼んだんですけど、自分のイメージと違ったし、べらぼうに高くて断ったんですよ。それで工事が長引いちゃって・・・

 それでたまたまここの2階が店舗設計デザイン会社さんだったので依頼して、僕がいろいろ口を出しながら店舗を作っていってもらいましたよ。でも、僕が「ここの色は緑にしてください」かいうと内装業者さん達は「ここラーメン屋ですよね?」みたいな感じでしたよ。笑

 まぁ~ラーメン屋っていう雰囲気じゃないですからね。全然。笑

 しかも、物件を契約してから近所の方やいろいろな方から「ここは商売が難しいよ・・・」って言われまくったんです。だから、めちゃめちゃ不安になりましたよね。

 この「麺屋Hulu-lu」は、2012年1月24日にオープンして初日は知り合いや家族が来てくれて、40人くらいでした。だって、こんなラーメン屋なんかお客さんは入らないですよね。ラーメン屋っぽくないし、「何屋さんなんですか?」って感じですからね。笑

 でも1ヶ月でラーメン評論家の方やラーメンブロガーの方が来てくれて、1日50人くらいになり、だんだん情報が広がっていきました。それで、王様のブランチに3ヶ月くらい経った時に出演してから、一般のお客様が来てくれるようになり、テレビ効果は2週間だけでしたけど1日150人くらい来てくれるようになりました

 1年目は取材がよく来てくれて、月2回くらいメディアに取り上げてもらって、集客が上がって、落ちて、またメディアに出て上がって、落ちての繰り返しでした。それで、1年くらいが経った2013年くらいにはコンスタントに100人くらいのお客さんに来てもらえるようになったんですよね。

 それに「お願いランキング」に出せてもらった時に川越シェフが来てくれて、川越シェフが100点を出してくれてまた客層が変わって若い女性のお客さんが増えたりしながらどうにかやってこれてます。

 この「麺屋Hulu-lu」は自家製麺をやっていますが、小麦粉がどこどこ産とか大きく打ち出すこともしないっていうのがウリなんです。だってやっぱり大きく打ち出すと、食べる前からお客さんの先入観につながってしまいますからね。だから、3年くらい通ってくれているお客さんがウチが自家製麺っていうのを最近知ったり。笑

 もちろんお客さまに聞かれたらお伝えしますけど、こっちから大きく押し出すことはしてないんです。スープもタレ一緒ですよ。

 「麺屋Hulu-lu」のウリは常に自分の今できる限界レベルの最高のラーメンを出すっていうことっすよ!僕の限界は対して高くないですけどね。笑

 今うちに来て頂いているお客さんの男女比率は男性5割、女性5割くらいですね。お客様の層は、学生さん、家族連れ、カップル、サラリーマンの方などいろいろな層の方が来てくださっています。リピートしてくれる方も多いですし、週3回~4回くらい来てくれる方もいますね。

 店作りに関しては、ハワイの空気感を出してのんびりゆったりするっていうのをベースにしているんですけど、お客さんからラーメンを提供するのが遅いって叱られたり・・・

 自分の中では同時にラーメンを作るのは2杯をベースにしているんです。それが、最高に美味しいラーメンを出せる僕の中の基準なんです。でも、今はあまりに忙しい時は3杯作る時もありますけどね。笑

 でも2杯がベストですよ!だから、お客さんにはそれを期待して食べに来てもらいたいですね。

 今後の野望は店舗展開って言いたいところですけど、ラーメン屋さんを経営するなら修業年数とか全然関係なくて、センスが7割~8割くらいだと思うんです。

 だから、僕がラーメン屋を展開しようと思うと難しいんです。個人的に自分で作ったラーメンをお客様に食べてもらいたいって思っているので、自分が納得できるレベルのラーメンを作れる人がなかなかいないから・・・笑

 しかも、「麺屋Hulu-lu」には修業目的で求人応募者が来るので、教え込んでも独立で辞めていっちゃうっていうね。まぁ~人それぞれ野望があるから「ここで修業して自分のラーメン屋を開業したら絶対に成功してねっ!」って感じで送り出していきますから、もちろん僕の右腕は欲しいと思いますけど、人それぞれ人生がありますからね~。

 ハワイみたいにのんびりやるのが一番ですよ。笑

 

【古川店主 談】