麺屋ガテン
目指すは“絶妙なやみつき系ラーメン”見た目のインパクトとは裏腹
絶妙な美味MAZE麺で大阪にブームをもたらす!
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僕はもともと大学卒業後、お笑い芸人を目指して高校の友達と一緒に吉本の養成所に入りました。その傍ら学生時代からアルバイトで飲食業に足を踏み入れ、居酒屋、焼鳥屋なんかをメインに仕事をしていました。そしてある時、タイミングもあるのですが勤めていたレストランバーで重要なポジションを任され、メニュー開発などを携わらせてもらった時に、いつの間にかお笑いよりも、料理の研究に自分の人生の重きを置いていることを感じ、芸人を辞めて料理人として生きていこうと決めました。
そんな中、僕のラーメンの師である『麺屋高井田』のラーメンを食べて、ここで働きたいと思い、それから独立しようと決めました。そして中学、高校の同級生の福田に手伝ってもらいながら今の麺屋ガテンをOPENしました。一応、僕がメインで立ち上げ等はさせてもらい、オーナーとしてやらせてもらっています。2013年2月14日にOPENしました。僕は28歳になります。
麺屋高井田で食べたラーメンは、カレーラーメンだったんですけど、本当に美味しかったんですよ。
それで、独立することを目的に修行をさせてもらったという経緯です。そのときの大将の島田さんには本当にお世話になりました。最初は断られたというか、流されたというかすぐにはOKが出なかったんですけど、何度かお願いしてどうにか修行させてもらいました。1日200とか普通に出る繁盛店だったので、本当に勉強になりましたよ。
麺をあげるお湯の保ち方とか、基本的なことから、ラーメンという事業の経営まで色々と教えていただきました。カレーラーメンの秘訣も教えてもらえましたし、今もそれはとても活きています。
修行して2年ぐらいたつころから、徐々に独立に向けて準備をはじめました。この場所に決まったのは、やっぱり独立すると決めてから空店舗を自然と目で追って探すようになりますよね。それで、たまたま通りかかったここがラーメン店だったんですけど、潰れてて、すぐにテナント募集と出ていたので運良く居ぬきで見つけることが出来ました。
内装は結構自分たちなりにオシャレにしようと気を使って考えています。店名の“ガテン”なのですが、僕のキャラというか“男らしさ”を売りにしたかったんですよね。
肉体労働男子、って僕はすごい良いと思うんですよ。もしかしたらいまどきじゃないかもしれないけど、僕的にはすごくしっくりきています。はい、肉体労働系男子です。笑
麺屋ガテンの主力メニューはMAZEそばです。この新しいジャンルのラーメンで勝負したいと思ったのが独立のきっかけで、今もお客様の7割ぐらいの方が、このMAZEそばを注文してくれています。
試作はかなり重ねました。自分の勉強のために東京でも食べ歩きをして、これはいける!という感触があったので、このラーメンで勝負しようと思いました。
何よりまず、見た目のインパクトが凄いです。笑
ビジュアルも凄く大切にしています。メニューの構成・レイアウトも時間をかけて考えました。文字だけのメニューは嫌だったんですよ。基本的にはテーマは「ボカーーーーン!!」って音が鳴りそうなぐらいの強烈なインパクト。メニューの写真やMAZEそばのビジュアルに反映させているつもりです。
実際MAZEそばのDXなんかは核爆弾級のインパクトですからね(笑)カウンター越しからMAZEそばを提供して、食べる前から「うわっ!旨そう!!」って言われると嬉しいです。
で、食べても「美味いっ!!」って言って頂ければ最高ですね(笑)色々と考えて構成した甲斐もあってかおかげさまで、メジャーな宮迫さんが出ているようなテレビ番組の取材も頂きました。
ここのコンセプトは、ここでしか食べれないオリジナリティー(個性)溢れる『やみつきラーメン』です。東京にも大阪にも無いような、ここだけで食べられるラーメン。それを目指しています。味付けのバランスに関しても考えに考えていますよ。
当店のグランドメニューはMAZEそばなのですが、また人気なのが『麺屋高井田』直伝の牛すじカレーらーめんです。店名のガテンという時に恥じないような、出来るだけしっかりお腹一杯、元気いっぱいになって貰えるようなボリュームある男らしいメニューを展開しています。
またそれとは正反対で3ヶ月に1回リニューアルする限定ラーメンは、僕なりの流行をお客様にぶつけられる様な挑戦をしています。今のトレンド、季節感なんかもしっかり意識しながら作ります。限定に関しては原価率なんかも結構無視して、美味しいラーメンの研究のために日々努力しています。しいてはそれが最終的な自分の今後の経験や身となると思うんですよね。
こだわりを話せばきりはないですが、まず知って欲しいのはMAZEそばの麺についてですね。太陽製麺さんに特注で作って頂いている平打ちの太麺なんです。自分なりには「つるっとしていて、独特のコシと歯ごたえのある麺」をテーマに数種類の小麦をブレンドして加水率、番手も何度も何度も変えて、今の麺が出来上がりました。
太陽製麺の担当の方と本当二人三脚で作ったんです。心から感謝しています。それでも妥協せずに営業開始してからも2回ほどリニューアルしています。僕の中では今の麺が最終到着点だと思っています。
MAZEそばに必要な独特の麺の風味。つけ麺の麺とは全然違うんですよ。全然味が違うんですよ。まさにこのMAZEそばの為にある特別な麺なので、味わってみて欲しいですね。
次にチャーシューですね。多い時で一日10キロ以上のチャーシューをお客様に提供しています。MAZEそばを肉増しになんかするとかなりの食べ応えです。お客さんにも普段はチャーシュー食べないけど、ここのチャーシューは好きだと言ってくれる方が多数いらっしゃいます。
見ての通り極太チャーシュー。これだけ太くても簡単に噛み切れるよう、絶妙な火加減と火入れの時間、あとは漬け込みの時間なんかも細心の注意を払って仕込んでいます。
カエシや少量ですがスープもMAZEそばに入れますが、全てMAZEそば専用です。
コクのある醤油をわざわざ中部地方から取り寄せていますし、スープも妥協を許さず仕込んでいます。背油も入っていますが、バランスを意識して“さっぱりだけど記憶に残るような絶妙なライン”を狙っています。
ガッツリ系だからといって手抜きはしないということ。絶対に下処理はしっかり行います。アク抜きや鶏ガラの内臓処理とか・・・動物系のスープを扱うことが多いので、臭みや、変な脂っこさが出ないようにしています。基本中の基本ですが、コレだけでラーメンの味は格段に変わりますよね。
(透き通ったきれいなスープです!)
何度も言いますがやっぱり最後はバランスです。MAZEそばに関しては麺・ヤサイ・アブラ(背脂)・ニンニクが無料で増量できます。でもよくある超ガッツリ系の「増し増し」とか「バカ増し」は一切対応していません。味も変わるというのもありますが、僕達は量で勝負しているわけではなく、あくまで味で勝負したいんです。何事もやり過ぎは駄目だと思うんです。器から高さ何㎝もあるようなタワーのような大食い専門ラーメン店ではなく、お手頃価格で美味しくお腹いっぱいになれる愛のあるラーメン店にしたいです。
何事もバランスが大切。これは人生においても同じこと。ってなんか映画で聞いたようなセリフですね(笑)
OPENしてから店頭にも工夫を凝らしています。店頭から座席まで遠いので、入りやすいように看板を増やしたりしました。また、テーブル席も最初はなかったのですが、増やしました。賑やかな感じが外から見えるようにしたかったんですよね。店頭でカレーラーメンの曲も流してます。笑
集客は少しずつ軌道に乗ってきています。おごらず日々努力ですね。あとは、このあたりやっぱり働いている人も多いので、リピートしてもらえるような工夫として7杯食べたら1杯無料のサービスチケットもありますよ。本当に毎日来てくれる人も多くてありがたいです。
男女比率でいうと7:3くらいですね。サラリーマンや近所の服屋さんの方がやはり多いですね。こういう系のラーメンですので、女性は苦手系かもしれませんが、1度食べてくれた方は結構来てくれますよ。週5で来られるヘビー常連さんにも恵まれているのを実感しています。美容師の方とかも多いですね。
見た目だけでいうと次郎系のインスパイアというイメージがありますが、ラーメンとしてしっかり美味しいというところを目指していますので、1度是非食べてみて欲しいな、と思います。
(画像は秘伝のかえしです)
2013年2月14日からこの麺屋ガテンをオープンしたので、まだまだ駆け出しの状態ですが、やみつき中毒ラーメンをモットーとしているので、新しくMAZEそば坦々麺を出しました。初めは混ぜて混ぜて食べる汁なし坦々麺なんですが、
7,8割食べるとスープ割りが出来ます。スープで割ると、おいしい汁ありの通常の坦々麺に!!一度で2度美味しいビストロSMAP的な変わり坦々麺となっております(笑)
また、スープを割らずに、残ったミンチとタレにご飯をダイブさせる『チョイめし』+50円もご用意しております。これもちょい辛ですが、やみつき間違いないですよ。
これからはも着実に軌道に乗せながら、今一緒に働いている仲間達(スタッフ)と来年中に2店舗目をOPENできれば最高ですね。そうなるよう頑張ります!!!
ガッテン!!ガッテン!!
【高店主 談】