味噌ラーメン専門店 みつか坊主
日本伝統の味噌で多くのお客さんを魅了する。それがミソ。300人を超えるお客さんが来店。ちょっと寄っていってミソ。
店名
味噌ラーメン専門店 みつか坊主
住所
大阪府豊中市螢池北町3丁目3−13
席数
29席(カウンター7席、テーブル22席 ※お子様椅子有)

味噌ラーメン専門店 みつか坊主
日本伝統の味噌で多くのお客さんを魅了する。それがミソ。300人を超えるお客さんが来店。ちょっと寄っていってミソ。
店名
味噌ラーメン専門店 みつか坊主
住所
大阪府豊中市螢池北町3丁目3−13
席数
29席(カウンター7席、テーブル22席 ※お子様椅子有)

 僕もともと6年ぐらい営業マンだったんですよ。通信関係の営業で、それが結構好きだったんですよ。それで、最後北海道に居て、蛍池に帰ってくるときにまた営業やろうと思ってはいたんですけど、自分で何かやってみたいなっていう思いはあったんです。

 地元が盛り下がってるとか、お客さん減ってるとか言われ始めてて、「そんな事は無い!絶対やれば出来る!」と思っていたので、ラーメンが好きだったのと、北海道にいたのでお店を誘致しようと思ってたんです。物件情報を送り続けてお願いしたんですが、残念ながら断られましたね。もちろん電話もかけましたが、断られました。笑

 それで、「じゃあもう自分でやってみよう!」って30歳の時に思い始めて、色々不動産屋さん回っている間に、自分でチャレンジしたい気持ちが大きくなってきたんですよ。

 ぶっちゃけ27歳くらいから家でラーメン作りだしてたんですよ。北海道に居た頃からですね。いろいろなラーメンを作っていました。それで、30歳になった時から、本格的に始めました。

 蛍池が地元だったので、地元でやろうと最初から思っていました。それで、ここの「味噌ラーメン専門店 みつか坊主」というラーメン屋がOPENしたんです。

 ここは中華料理の居抜き物件だったんですけど、ここの前の通りは昔は凄い栄えていたという話がありまして、栄えていたんやったら、またもう一回栄えるんじゃないか?っていう考えですね。それはただネガティブになってるだけなんじゃない?って思ってやればいけると思いました。だから「みつか坊主」って店名は名前から取りました。

 とはいえ、最初はこの立地で失敗したかな?って思ったときもありましたよ。笑 今は全然思っていないですけど。おかげさまで今でもお店を継続させて頂いております。

 けど、一番苦労したのは、今まで自分がラーメン屋さんをやったこと無かったってことじゃないかな、って思いますね。僕は、繁盛せずになかなかお客さんが来ないことを結構楽しめたんですけど、普通は苦労やと思ってしまうんだと思いますね。

 ラーメン屋さんに食べに行っている頻度はかなり多かったので、勉強しながらチャレンジして修正してって繰り返してやっていました。このお店もリフォームしながらどんどん変わっていったって形ですね。それも、僕らの良いスタイルかな、って思いますね。

 最初からラーメンは味噌ラーメンで行こう、というのは決めていたんです。北海道のラーメン屋さんにアピールする時にも大阪に味噌ラーメンが少ないというのはずっとアピールしていましたからね。そういう自分のマーケティングが誰にも響かないのは、実現していないからだろうなぁ~・・・と思っていたので、自分がやってみようと思いました。

 けど、実際やってみて他のラーメン屋さんが味噌ラーメンをやらない理由は少しずつわかってきましたけどね。笑

 メニューもOPEN前には決まっていたし、家の中で試作も済んでいましたよ。全くラーメンの修行をしなかったお陰で、自由にやれたというのが良かったところですね。

 2007年の10月2日にOPENして、2014年で8年目ですね。それで、試作していたメニューが世に出るのは嬉しかったですよ。10月2日のOPEN日の集客は凄く多かったですね。

 当初よりも女性も結構増えていると思います。客層でいうと、20代ぐらい~40代ぐらいがうちに来てくださる層です。地域柄ファミリー層も多いです。あまり狙った内装作りをした訳でも無くスタッフみんなで手作りでやりました。

 集客の推移に関してですが、当初イメージしていたものよりは、厳しかったかなぁ、と思いますね。ラーメンって結構難しいんだなぁ、お客さんはそう簡単には来ないなぁ、って思いました。知り合いにスタッフをお願いして、今でも一緒にがんばってる仲間もいますし。

 開業時は3人分の給料を賄わなきゃいけないなと思って必死でした。でも、おかげさまで2年目の頃に関西ウォーカーさんでグランプリを頂いたあたりから軌道に乗ってきました。

 あまり僕はスープ、味噌、麺と分けて考えてはいないんですけど、味噌に負けないスープ、味噌に負けない麺、麺に負けない味噌っていうのを考えています。やっぱり醤油に比べると味噌はコクがあって深いので、ベースも強くなきゃいけない。またスープが強くなりすぎると麺の存在感がなくなっちゃうので、どれもが欠けちゃいけない要素なんですよね。

 塩、醤油になってくると逆に繊細さが必要だと思うんですよ。

 僕たちの店舗はメニューも多いので、スープもめっちゃ種類がたくさんあるんですよ。創作系も多いので寸胴の数も10個以上ありますね。

 でも、メインは白みそ、赤みそ、辛みその3つのラーメンです。このスープはとんこつ・鶏ガラがメインのスープになっています。味噌はとても酸味が強いので、一番深く長時間炊いています。やっぱり味噌に負けないように、しっかり炊きます。そこに鶏ガラを入れています。とんこつだけだとどうしても単調になりますし、鶏ガラはコクを出しやすいですしね。野菜も少し入れることで臭みが押さえられ風味がでます。

 そのスープの試作も家でミニ寸胴を使って骨を割ってたら警察を呼ばれたりしましたよ。笑

おかしい光景だったのは間違いないですからね。笑

 味噌も凄い数をブレンドしています。白味噌が8種類、赤味噌が10種類、辛味噌が11種類ブレンドしています。それらを調合してブレンドしています。味噌専用の冷蔵庫を1台買って、たくさん取り寄せて味見して作っています。

 元ダレみたいにドロっとさせずに固形のままなので、本当に味噌らしい味噌だと思いますね。

 麺は「池村製麺所」さんにお願いして頼んでいます。ここにした理由は、僕が家で試作している時にスープを飲んでもらって「池村製麺所」さんもたまたまラーメン屋さんの麺を1から組み立てるのは初めてで、一緒に試行錯誤してくれて、僕らのニーズに応えてくれたんですよ。

 「池村製麺所」さんはインターネットで調べて知ったんですが、決め手になったポイントは一緒に真剣に試作をサポートしてくださったというのが1番の理由です。一番一生懸命やったし、半年ぐらい本当に一緒にやってくれたんですよ。

 最初はさっきお伝えした白、赤、辛のラーメンだけがメニューだったので、その麺を一緒に考えてくれましたよね。ほんと、感謝してます。

 麺のこだわりに関しては、「池村製麺所」さんの主張でいうと良い小麦を使って、小麦の香りをしっかり届けたいという所がありますね。特にこの3つのラーメンに関しては、進化し続けて、こだわり続けるという中心の商品になっていますので、頑張っていますよ。

 また期間限定メニューやその他のメニューに関しても色々増えているんですけど、自分が考えたりスタッフが増えてきたのでみんなで考えてやっていますね。

 スタッフの教育とかマネージメントっていうのは僕はほとんどしていないですね。働かしてくださいっていう人もいるし、アルバイト広告で来る人もいるし、いろんな人がいますよ。独立志望の方もいるし、そうでない人もいますよね。だから、十人十色でいいんですよ

 うちはアットホームな雰囲気もあるかと思いますけど、楽しくてやっている人もいるし、目的持ってやっている人もいるし、それぞれの皆のニーズに応えてそれぞれがやっています。

 皆ぼくよりずっと優れていると思いますよ。笑

 今後、僕としては味噌っていうものをもうちょっと多くの人に知ってもらいたいというのがあって、梅田に行ったんです。5年以内には海外に行きたいっていうのもあるんですけど、その手前にやることがあると思っています。「みつか坊主」っていうのをもっと色んな所に出していきたいですしね。

 でも、海外への進出はやっぱり海外に店舗があればスタッフの子にもいろんな経験をしてもらえるんじゃないか、という所が大きいですね。

 あと独立希望者を絶対に失敗させないこと。それが僕の今考えていることですね。そしたら美味しいラーメンも世に出るし、商売も出来るし、とても良いと思いますね。

 

【齋藤店主 談】