ラーメン屋に限らず企業経営においてはコストを削減したり、低減する事は非常に重要です。
売上からコストを引いた金額というのが利益になります。ですからコストを抑えることは利益の向上につながります。ただし、やみくもにコストを下げれば良いというわけではありません、例えばラーメン店であれば食事が支給されるケースも多いかと思います。その際に従業員にだす賄飯のコストを切る詰めるとしたらどうでしょうか。
確かにお客様に出す商品では有りませんから、ここでのコストダウンは有効な方法に見えるかもしれません。しかし、企業にとって社員も資本です。つまり、ラーメン店にとっては店員が大切な資本ということです。店員には給与があるから他の面はどうでもよいのではと考えると、店員のモチベーションが下がります。賄飯のコストダウンで得られる利益をバカにするわけではないですが、社員のモチベーションの低下につながるのであれば逆にデメリットなのです。
そして、これが従業員向けではなく、お客様に出す商品やサービスのコストダウンの場合はどうでしょうか。例えば、チャーシュウ麺があったとします。このチャーシュウ麺にはチャーシュウが16枚入っており、これをコストダウンする話になった際はどのようにすればよいのでしょうか。
一番簡単な方法はチャーシューの枚数を減らすことです。今まで16枚だったものを15枚や14枚にして、並べ方を変える方法です。この場合はお客様が常連の方で細かい方ならば、チャーシュウの枚数が変わったことに気付くかもしれません。その結果、お客さまによっては騙されたと思う人もいるかもしれませんし、この店変わったなとガッカリするかもしれません。もちろん、そのラーメン店が細かなスペックを出しているわけではありませんが、お店の信用が落ちてしまう可能性もあります。
また、チャーシュウの枚数は変えずに、少し薄く切るという方法も考えられます。しかし、この方法も同じように単純なサービス低下に見えてしまう恐れが有ります。例えば、提案としては、切り方やチャーシューの形を変えるのです。チャーシューを厚切りにして、量は同じにする方法です。これは作業工程を削減するコストダウンの方法です。つまり、F/LでいうとL=人件費のコスト削減になるのです。
またチャーシューを減らすと同時に崩れチャーシューを多めに入れるのです。これは材料の葉材をうまく活用することでロスの削減をする方法です。
どちらの方法も顧客の満足度を下げないように提案する事でコストダウンを図ることができるのです。
こういった姿勢やちょっとした知恵がラーメン店経営においては、重要になるのです。