麺や 天四郎
超人気店“麺や輝”の新しい試み
鶏を活用した新ラーメンにもやはり超繁盛店の格
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実は僕は5年程自動車関係の仕事をしていて、いずれは独立して将来自分のビジネスをやっていきたいと考えていたんです。でも、自動車関係のビジネスで独立するのはとても費用もかかるし、友人たちも厳しいな~という人が多くて、迷っていたんです。
そんな時に、4年前くらいに友達からラーメン店をするから手伝ってくれへんかな?という誘いをうけました。それが25歳くらいの時です。それがそもそもの最初のきっかけです。でも、そのラーメン店は1年くらいで閉めることになってしまいましたけどね。
それで、ラーメンで独立するのは諦めようかな・・・と一度は思ったものの、このまま負けてられないと思い立ち、たまたま輝での面接を見て働きはじめました。
(この店舗には弟子募集の張り紙がありました ※画像)
最初は、正直ラーメンは簡単で誰にでもできると思っていました。でも、やっていくともう、全然、奥が本当に深いんです。営業に関しても、ラーメン店みたいなビジネスにおいて接客はあまり重要ではないと思っていた部分があったのですが、今となっては接客の大切さを痛感しています。
本当に接客の良し悪しがラーメン店の経営をかなり左右します。
僕も4月か5月に、自分のお店を出すんですよ。それでやっとタレの作り方教えてもらえますね。
実は社長は毎日会いますよ。社長が麺の配達係をしているんですよ。笑
他の店舗の仲間も凄く仲が良いですよ。仕事あがりからなので夜遅いですが、飲みに行ったりいろんな話をします。また月に1度全員が集まる会議もあって、勉強会もしています。接客の先生が来て研修を受けて接客力を磨いたりしています。販促活動というのは、実はほとんどしていないんですよ。その代わり接客に関してはとても強く言われています。
とにかく元気の良さ、愛想の良さは絶対です。
作業の早さとかよりも、きちんとした接客を大事にしています。社長は“商売は人と人”という考えなので、それは皆に浸透していますね。
僕がこのお店をやり始めて2年半ぐらいなのですが、輝グループで鶏を使っているのはここだけなんですね。ですので常に鶏をどう活かすかという事を考えています。
つけ麺のスープだったら、それは大体こってりなんですけど、その臭みをどう和らげるのか、とか、そういうところにこだわってやっていますね。鶏を活かすというのは、具体的にはとんこつは臭みがやはり少しあるので、そういうのを鶏をうまく活用して無くしていくようにしています。また、鶏を使えば特有の甘味が増すので、それが
炊き方のバランスに関しても、もう本当に大変ですね。たくさん材料が入っているのでとにかく混ぜて混ぜてやっていかないと焦げちゃう。5分に1回くらい混ぜます。火もとても強いのでそれぐらい混ぜないと底が焦げてしまうんです。全部で8種類の具材が入っています。とんこつ系と鶏系のダブルスープなのですが、一緒に具材を入れて炊き込んでしまうんです。とんこつの方が長く炊かなきゃいけないので、時間差で入れていかないといけないんですよ。何度も何度もやって作り上げてきたんです 笑 また“キター!”というスープができたとしても、またそれができるかというと解らないという難しさがある。
元のスープのベースというのは最初にしっかり教えてもらえるんですけど、そこからより良くしていく為のアレンジは自由にさせてもらえるので、凄く面白いです。けれども当然大変ですよね。自分の判断にプレッシャーもある。もちろん全く違うラーメンにしちゃうというような事は無いんですけど、より美味しくするための小さい戦いは日々ですよね。とはいえ、毎日コロコロ変えるわけにはいけない。ここが難しいですよね。
ただ、一般的なフランチャイズみたいに“味を守れ”、というやり方をするところが他店舗展開してる所は多いと思うんですけど、従業員からしたら面白くないですよね。笑
だからこの社長の考え方は好きですね。
麺は輝グループ全体が自家製麺で作っています。これは輝の穴というところで、大きい製麺機があるので、それを作って毎日配達してもらっています。毎日毎日作って製麺所の専門の人がいて、届けてくれます。
その届けてくれるのが社長なんです。笑
麺のウリとしては低加水の風味を活かした麺で、卵麺なんです。製麺のほうもちょこちょこ変化をつけながら、より美味しくしていくためにグループ全体みんなで努力しています。こういう柔軟な姿勢が自分達グループの強みです。
とにかく食材は全て無添加、化学調味料なしにこだわっています。あとその他こだわりとしてはチャーシューはその都度炙って出すようにしているので、香ばしくて焼きたてのチャーシューを出せるようにこだわっています。
これから僕も自分の店舗を持つのですが、こういうこだわりで
食べる人が美味しいと感じるためのこだわりを持ち続けて、人気店を作っていきたいですね!
【伊藤店長 談】