ラーメン店は原価率が居酒屋などと比べるとかからないビジネスであり、儲かるビジネスだと言えます。また、ラーメン店の場合は居酒屋などと比べるとメニューアイテム数が少ないためオペレーションも図りやすい上に、食材のロスなども発生しにくいという部分でメリットがあります。
しかし、ラーメン店も居酒屋のどちらも集客を常に安定してできなければ経営も安定させることができないという部分は一緒です。店舗を持ったビジネスであれば、移動式でもない限り、いかにお客さまに来店をしてもらえるかが大きく売上げに影響を与えるビジネスなのです。例えば、雨が降ったときなどは晴れている日よりも歩行者が減少するため、集客は減ってしまいます。しかし、雨が降ったから売上げが下がるという経営では日々不安が募るばかりなってしまいます。
そこで、雨の日の集客を可能にするやり方として、「雨の日、ラーメン100円引き」というキャンペーンを実施するのです。つまり、雨の日になったときにお得感が演出できるように打ち出すことでお客さまからすることで集客率は確実にアップします。実際に、わたしのラーメン店も雨の日では来店客の数が少なくなる傾向にありました。私のラーメン店は、だいたい1日の来店客数は250人前後であり、1日の売上げは20万円程度なのですが、雨の日になると来店客数が180人前後という状況であったのです。
これでは、売上げに大きなばらつきが出るということで、試しに「雨の日、ラーメン100円引き」という看板を大きく出すことにしてみました。すると、雨の日でも1日の来店客数が200人を切ることがなくなったのです。もちろん看板だけではありません。雨の日の場合は、携帯メールですぐに会員さん達にメルマガを送っていますし、店舗内のPOPなどにも大きく記載して目立つようにしています。
雨の日になると売上げが落ちるというような外部の環境に大きく依存してしまうビジネスをしている場合は、デメリットと思うようなポイントをお客さまのメリットに変えてしまうことが重要なのです。つまり、雨や雪などが降ったときにお得感が出るということをPRすることで、お客さまにメリットと思ってもらうことで集客をアップすることができるのです。
また、このようなちょっと面白い話題をメリットとしてPRしていると、特にローカルエリアのロードサイド型のラーメン店などであれば、地元の友達や仲間がFace Bookで「雨だから来ました!100円引きです」というようなコメントをアップしてくれたりと、広告効果や口コミ効果につながるのです。このようなコミュニティーに支持される地域のラーメン店は、コアなファン客をどんどんと付けることができ、結果として繁盛する人気ラーメン店となっていくことができるのです。