ラーメン店の経営は立地・店舗デザイン・宣伝が重要

ラーメン店だけに必要なことではなく一般的な飲食店を開業する際に言えることですが、最初はお客さんに来てもらわなければ先がありません。よっぽど資金に余裕があれば、採算がとれるまで一年以上かかってもいいのでしょうが、普通の店ならば半年以内に目途がたたなければ、たぶん一年以内に閉店せざるを得ないでしょう。

 

ですから最初の3ヶ月でいかに集客できるかが第一です。ですから店舗の立地場所は重要です。

目立ついい場所はテナント料が高いので、経営を圧迫します。しかしいい位置にあれば、一見のお客さんが入店する確率は高くなります。テナント料の安い目立たないところに出店した場合はよほど宣伝をしないかぎり、最初からお客さんを集めるのは難しくなります。

 

立地場所とテナント料を採算性を考えながら決めることが出店の一番重要なポイントになります。

それから店舗のデザインも重要です。一見で入店するお客さんは、店の雰囲気でラーメンの味を推測しています。店内の様子の全く分からない、センスのない店舗はいくら立地がよくてもお客さんは入りません。テレビで紹介される人気のラーメン店は必ずしもセンスのいい外観や内装ではないところがあります。しかしそのような店は、ラーメンの味と値段が来店客を掴んでいます。

 

繰り返しますが新規出店の場合はまず入店してもらわないことには、ラーメンの味がよかろうが、値段が安くてコストパフォーマンスがよかろうが、先がないことを認識しておかないと失敗します。

店舗デザインはお金をかけなくてもセンスのいいデザイナーにやってもらえば、いいものができます。たとえば暖簾ひとつのデザインだけでしゃれた店に見えるものです。したがって店名やそのロゴはとても大事な要素です。デザイナーと相談して決めるのがいいでしょう。

 

つぎは開店前と開店後いかに上手に宣伝するかということです。地域の情報誌などに写真付きで紹介してもらえば集客につながります。開店後テレビで紹介されれば、その効果は絶大でしょう。開店前にはまわりの住宅地にチラシでポスティングするのはもはや常識です。いかにお金をかけずにいろいろなメディアで紹介してもらえるかで、最初の集客が決まります。したがって宣伝は非常に大事です。宣伝などしなくても味がよければお客が来るというのは新規店舗では期待できません。

 

ですから新規のラーメン店を開業する場合、立地場所・店舗デザイン・宣伝が一番重要です。