ラーメン屋をはじめたいと考えた時にどこに立地をするのかはとても重要です。なぜなら、一度店を構えると、そう簡単に場所を変える事は出来ないからです。ラーメン屋というビジネスモデルは立地という物理的な制約に縛られるのです。もしも、場所が変わることがあるならば、それは撤退の時と思って経営をしていくことが大切です。それぐらい、ラーメン屋にとって立地は重要な要素です。ラーメン屋の立地選定においていくつかのパターンがあります。これを参考に立地選定を考えましょう。
【1】繁華街
集客面では理想的な立地と言えます。一方で家賃も高額なので採算性が求められます。
他のラーメン店だけでなくあらゆる飲食店との競合が有るので、看板や広告などの戦略が重要です。
一見客が多い事も特徴です。
【2】オフィス街
平日の昼間は人が多くなります。主にサラリーマンやOLが顧客になるため、 平日・昼食時が最大の稼ぎ時です。回転率を上げるためにお得なランチメニューなどのメニュー開発が必要となります。ランチで来店したお客さまが美味しいラーメン屋さんだなと思ってくれたら、夜も来店してくれる可能性はグンとアップします。
【3】商店街
平日の昼間は人が少なくなります。平日の夜間と土日の休みが主なかきいれどきになります。地域に密着した対応が必要です。
【4】住宅地
平日の昼間は人が少なくなります。平日の夜間と土日の休みが主なかきいれどきになります。商店街よりも更に地域に密着した対応が必要です。
【5】ロードサイド
高速道路のインターチェンジ付近や幹線道路に面した立地です。車を利用する顧客がターゲットのため駐車場が必要です。また、商圏が広いので、その事を考慮した広告宣伝が要求されます。借地の場合でも購入した土地であっても多額の資金が必要となるため、高い採算性が必要となります。
【6】学生街
主に学生が顧客になるため、 平日・昼食時が最大の稼ぎ時です。ただし、オフィス着に比べると時間帯は広めです。
学校の立地が都市部であればサラリーマンも顧客対象となります。ボリューム感と割安感がとても重要ですが、評価を得ることが出来れば最も口コミ効果が発揮される立地になります。
尚、季節ごと長期休暇に合わせた経営が要求されます。
このように開業する立地の特性を理解した上で、自店のコンセプトをしっかりと明確にしておくことが重要です。コンセプトと立地が合わなければ成功が遠のいてしまいます。
また、可能な限り多くの立地と比較検討をする事と時間帯や天候で人通りに等にどのような違いがあるのかも、確認しておくことが重要になります。
ロケーションを誤ると、せっかくの努力が無駄になってしまいます。立地はとても重要であると認識したうえで、徹底的に調べてからラーメン屋を出店することがベストです。