繁盛ラーメン店は店舗のファサードも重視

ラーメン店を繁盛させるということは味を追及することにだけとは限りません。なぜなら、繁盛店を作ろうと思うとまず、

 

①『お客さまを集める集客』 ⇒ ②『お客さまに自店のラーメンの味を知ってもらう』 ⇒ ③『気に入ってもらったお客さまにもう1度リピートしてもらう』

 

という3パターンに集約されると思います。つまり、集客をしないことにはお客さまに味を知ってもらうことすらできないと言うことです。味を知ってもらえないということはリピートしてもらえるお客さまにも出会うことはないということなのです。つまり、ラーメン職人の皆さま『いい味を追求して美味いラーメンを作る』ということよりも、『まずお客さまに自分のラーメン店に来てもらう』ことのほうが大事なのです。

 

そこで、集客のために重要になるのが店舗のファサードです。この店舗のファサードをちょっと工夫するだけで集客は恐ろしく変わります。暖簾や看板、ライトの明るさを調整するなど、いろいろな要素があり、このポイントをしっかり押さえておくだけで集客をアップさせることができるのです。

 

最近では、いろいろな店舗ファサードがあり各店それぞれユニークなものが多くなってきました。例えば、大阪にある繁盛ラーメン店の「六三六」の店舗の前には人参や玉ねぎなどが置いてあり、鮮度感を演出したファサードになっているのです。やはり、本物の野菜が並んでいると、店舗の前を通ったお客さまが見た際に、『ここのラーメンスープはこの野菜を煮込んでいるからヘルシーなのだろうな』というイメージを持ってもらえる上に、他店と比較されるときにも「ヘルシーなラーメンならあそこのラーメン屋に行こう」という差別化にもなるのです。

 

また、夜に明るいライトを使っているラーメン店は流行っている傾向にあります。夜にラーメンを食べたくなるタイミングで一番多いのは、どういうときかと考えるとお酒を飲んだ後ですね。

 

例えば、豚骨の成分に飲んだ後にラーメンが食べたくなる理由があります。豚骨スープに含まれている旨味成分であるイノシン酸には、アルコールを中和する働きがあるからです。ラーメンのスープを豚骨でとる店は多いですが、その豚骨スープに入っているイノシン酸が血液中に溶け込んだ多量のアルコールを中和するため、それをアルコールが入った体が欲し、お酒を飲んでいないとき以上にラーメンの匂いにひかれたり、ラーメンを美味しいと感じてしまうからです。

 

そこで、夜に明るいライトで目立つ店舗ファサードを作っているラーメン店であれば、お客さまから視認性が高くなるため夜の集客も、目立たないラーメン店よりも多くなるということなのです。

やはり繁盛ラーメン店を作るためにはラーメンの味だけでなく、店舗ファサードにもしっかりと気を使った展開をすることが重要なのです。