やまふじ
ご飯に合うラーメンとご飯無料サービスがお客様を満足させ、1つ1つの食材にこだわる美味しいラーメン店
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今年41歳になるのですが、27歳からのときに初めてラーメン屋さんにアルバイトで入りました。
そこでラーメンって面白いな、とそのまま社員になってからが自分のラーメン人生のスタートになります。まだ1店舗しかないラーメン店だったのですが、天満で立ち上げのスタッフを募集していたのでそこに入ってやっていました。
そしてその時は
「ラーメン店は収益性が高いんだなぁ」という比較的そういう気持ちの方が大きかったです。その時のラーメン店のオーナーが自分の3つ年上で、結構2000万円ぐらいかけた大掛かりな開店でした。
そのラーメン店は、今では10店舗ぐらいやっているんじゃないでしょうか。
それから、「他のラーメンも知りたいな」という気持ちでその他の店舗に色々働いてみました。
その後、大阪の繁盛ラーメン店に行って、その時にご縁があった京都の繁盛ラーメン屋さんでも一緒に2年ほどやらせて頂いて、それから大阪に帰ってきて、やっとこの「やまふじ」という自分のラーメン店を2012年9月にOPENしました。
このお店はスケルトンから作ったので
1,000万円ぐらいかかりました。家賃は10万円ですね。ただちょっと大通りから中に入っているので立地的にはなかなか集客が厳しいのですが、そこの近くの建築途中の場所がライフというスーパーなので、これからの立地環境の向上に期待をしています。
けれども逆にある程度お客さんに認知されてきたら、こういう場所はラーメン通の方には喜ばれますね。この立地でも来客数は1日80人ぐらいありますね。でも、昼の集客がほとんどなので、もっと夜に来店して頂けるお客さんを増やしていきたいと思っています。
来店して頂けるお客さんが増えてきたのも1年ぐらいしてからです。ラーメンが美味しいという口コミやお客さんの紹介などで、じわじわと増えてきた感じですね。どの有名店も初日は8杯だけだった・・・とか、そういう歴史を持ってますよね。だから、今後もっとお客さんが増えてくると思って日々がんばっています。
例えば、メニュー開発にも力を入れており、夜だけ限定で1日10食だけの「元祖 魚介油そば」も提供しています。これは、素材にこだわりオリーブオイルと自家製醤油ダレをからめた汁なしの魚介ラーメンです。
“お客さんとの距離が近い”というのがラーメン屋さんの特徴の1つだと思うんですよね。おいしかったら“おいしい”って聞こえるし、そういうので頑張った分の結果が戻ってくるのが面白いですよね。
最初は、「ラーメン店は儲かるかもしれない」という気持ちから入ったのですが、色々な人の話を聞いていくうちに、自分がやった分そういう反応が返ってくるという良さが最近はわかってきた所ですかね。京都で働いていた時にお世話になったラーメン店のマスターには本当に色々なことを教えてもらい感謝しています。
今になってみると初めは、僕は「たくさん店舗を増やして儲けるぞー!」と思っていたのですが、今はラーメンスクールじゃないですけど
ラーメン屋さんをやりたいけどやり方が解らないという人を、応援したいと思い募集もしています。
弟子じゃないですけど2~3年この「やまふじ」で働いていろいろ覚えてもらえたら、その後は
自分の店を持って頑張っていってもらえれば良いなぁ
ここのウリは“ラーメン”が1番のウリになります。昔からご飯が食べたくなるようなラーメンをイメージしていて
本当にめちゃめちゃご飯に合うラーメンですよ。
理由は特に無いのですが、なんとなく昔からずっとそうしたかったんですよね。
男性のお客さんには、ご飯が無料で食べられるというメリットはとてもウケています。
お腹いっぱい食べてもらえるというのは、僕も嬉しいですしね。
本気になってラーメンにのめり込み始めたのは大阪のラーメン店で働き始めた時からなのですが、そこで色々吸収させてもらって、そこからオリジナルにアレンジを加えていって今に至るという感じです。
ラーメン屋をずっとやっていると結構あっさりしたラーメンが食べたくなってくるんですよね。でも、あっさりラーメンでも物足りないあっさりラーメンじゃ意味がないので「やまふじ」のラーメンは
味がしっかりしており、インパクトのあるものをご提供しています。
うちのラーメンのスープは、豚骨を10時間炊いた豚骨ベースのしっかりした味にしています。その豚骨スープに魚介を混ぜて炊いて1つのスープを作っています。
魚介は煮干と昆布とカツオです。風味が命なのでとんこつのしっかりした味に魚介の風味を加えています。あとは配合のバランスと炊く時間ですよね。うちは煮干をあまり効かせすぎないようにしています。
それに、炊く時間も慎重に何度もチェックしています。
かえしに関してですが、スープ自体は何度もやっていたらそこそこ誰でも炊けるようになってくると思うのですが、その「スープに合うかえしをどうするか」というのが1番難しいですね。うちでは、うちのスープに合うオリジナルのかえしを作っています。
これは企業秘密で言えませんが・・・
かなり美味いこだわりのもとダレになっています。しかも、このかえしのもとダレを「卵かけこはん」の醤油として使っています。
これを卵かけご飯にかけるとほんとに最高ですよ!
麺は北海道の製麺メーカーさんに作ってもらっています。手打ち麺などもしっかりやった経験があるのですが、今のこの店舗規模だったら、どちらかとうとかえしやスープにこだわってやっていく方が良いという気持ちで、ラーメンは味を追求しています。
今後、店舗が大きくなっていけば、麺も自家製の麺にしていきたいと思っています。
最初は看板を自分たちで作って、近隣に出したりもしましたね(笑)自分たちで手作りのフライヤーや案内を作ったりして、お客さんにメニュー付きのフライヤーを手配りで渡したりしていました。
最初からカッコつけて業者を使って作るというのも何か違うかな・・・って。自分たちはラーメン売ってなんぼや!という事で、お金払ってまで雑誌に載ったりとか、そういうのは、今は全然考えてないです。将来的には向こうから取材依頼が来るような、そういうラーメン店になっていきたいと思っていますね。
そして、ラーメン以外の「やまふじ」のこだわりは、さっきも言いましたが「ごはん無料サービス」です。お米も、五つ星のお米マイスターが選定したスペシャルブレンド米を使用しています。ご飯が食べたくなるラーメンで売っているからこそ、
一緒にご飯も食べて欲しいというのがあるので、食べ放題です。
結構ご飯を無料にするは正直きついんです(笑)でも、そこがほんまに頑張っているところです。自分たちがしんどい思いしているからこそお客さんにも、僕らの想いが伝わるみたいな。そういう思いでこのラーメン店の経営をがんばっています!