麺屋~舞舞~
アルバイト先のラーメン店主にネギで頭を叩かれながらも続けた! でも、今では女性のお客さんが6割以上を占めるラーメン店の店長に!!
店名
麺屋~舞舞~
住所
東京都新宿区大久保2-7-2 共栄ハイム102
席数
14席(カウンター席含む)

麺屋~舞舞~
アルバイト先のラーメン店主にネギで頭を叩かれながらも続けた! でも、今では女性のお客さんが6割以上を占めるラーメン店の店長に!!
店名
麺屋~舞舞~
住所
東京都新宿区大久保2-7-2 共栄ハイム102
席数
14席(カウンター席含む)

 元々、僕はウォーターサーバーの営業をしてたんですけど、その会社を辞めていろいろな飲食店を経営している会社に入社したんです。その会社がラーメンもやってる会社というのは知らなかったんですが、たまたま回された部署がラーメン店だったんですよ。飲食はやったことがなかったし、初日で嫌になりましたね。それに、その時の店長も厳しい人で、毎日怒られっぱなしでした。ネギで頭をはたかれるとかよくありましたよ。(笑)それでも休まずに次の日も行って真面目にやってたら、店長が認めてくれたというか、自分の味方になり頼ってくれるようになったんですよ。

 働き始めて3ヶ月目か4ヶ月目ぐらいには、どこに出しても恥ずかしくないっていう感じまでになりました。当時23歳ぐらいでしたかね。ラーメン屋は労働時間も長いしキツかったんですけど、だんだんラーメンって面白いなぁ~って思ったんです。半年くらいやってると店長が他の店で店長になるから、僕がその店の店長候補になるかならないかって話が出てたんですが、僕は店を任せてもらえるくらいになるまでは頑張ってやろうって思ってたので、ちょうどそのぐらいの時に辞めたんです。

 会社を辞めてIT関係の仕事に入ったんですけど、この会社の社長とは昔からの知り合いだったんですよね。前職のラーメン屋に入る前にウォーターサーバーを売る営業代行会社の時の同期というか同僚なんですよ。同期ということもあって、2人で大阪まで営業で回ったりして、その辺から上西(今の社長)とよく一緒に行動するようになったんですよね。

  その後、ITの仕事も軌道にのり始め、「飲食店をやりたいな〜」って社長とそんな話になったんです。飲食店をやるなら何をやるかってみんなで考えた時に、僕もラーメンが大好きだったし、よくラーメンの食べ歩きをしていたこともあり、「僕なら美味しいラーメン作れますよ!」って社長に言ったら、「じゃあラーメン屋を出そう!」ってことになって2014年10月19日にこの「舞舞」というラーメン屋をオープンしたんです。

 物件は2014年の8月くらいから探し始めて、できるだけ本社の近くに出店したかったんですけど、なかなかいい物件がなくて西日暮里まで見に行ったりもしましたね。10数件くらい物件を見ていた時に、ちょうどラーメン屋さんが入る予定だった物件がキャンセルになったのを不動産屋の方に教えてもらって、ここの物件に即決しましたね。翌日には入金までして。(笑)

 ここに即決した理由は、やっぱり本社に近いほうがIT会社の社員との距離も縮まるというのが大きな理由ですよね。そういうのもあって決めた物件が、なんと本社の隣のビルだったんでラッキーでした。この物件はもともとブティックだったんですけどスケルトン状態から全て作っていきました。

 開業資金に関しては、会社からITだけじゃなくこれからは飲食店も事業の柱にするから1,000万円以内ですべてやって欲しいという意向に沿って開業準備をはじめましたね。

 内装はよくある中華料理屋みたいなというか大衆ラーメン屋みたいな感じにはしたくなかったんで、できるだけ清潔感を出した作りにしました。でも、内装のデザインとか全然分からないし、ましてや素人なのでいろんな業者さんをインターネットで調べて探していった感じですね。ラーメンに関する仕入れ先も内装業屋さん同様にインターネットで探して電話で問い合わせして探して行きました。もう本当に大変でしたよ。

 うちのスープはとんこつなんですけど、とんこつって好き嫌いがあるじゃないですか?だからとんこつのパンチは効いているけど食べやすいスープにしようと、毎日試行錯誤しながらいろいろな食材を試しながら進化させています。今は頭骨とげんこつと背脂を入れたスープを朝9時から夜10時くらいまで煮込んで作っています。

 お客様には僕らの思う「これっ!」っていうラーメンを出しているんですが、お客様の生の声を取り入れながら、自分達のイメージとお客様の要望を刷り合わせ

 ラーメンのかえしダレに関しては、とんこつ醤油ラーメンを出しているラーメン屋で働いたこともあったので、ヤマサ醤油をメインに使わせてもらっています。昆布、生姜、にんにくなどを煮てかえしダレを作るのですが、醤油が強すぎても醤油とんこつになってしまうし、とんこつスープが強いと醤油が消えてしまうので、そこはバランスを見ながらお互いが丁度良く主張できるぐらいに作ってますね。

 麺は、「酒井製麺所」さんにご依頼しています。家系のラーメンと言えば「酒井製麺所」ということで最初お願いしたんですが、いろいろなラーメン屋さんの絡みがあり断られてしまったんです。(笑)

 でも、「酒井製麺所」さんの麺をどうしても使いたくて諦めきれず「なんとかならないですか!?」って何回か社長さんと話している内に、「オープン近くになったらまた電話ください!」って言ってもらえて、オープン前に電話したらOKをいただいて、今使わせてもらってます。今、仕入れさせてもらっている麺は、中太麺なんですがとにかく麺の長さが通常の麺の長さよりも短いのが特徴です。世間のラーメンの麺に対してのイメージは長い麺が一般的だと思うんですが、ラーメン通の方たちにはこの短い麺っていうのが「舞舞」のこだわりとしてネットでの書き込みもたくさんあるんです。やっぱり短いから女性が食べやすいというのがいいって言ってもらってますね。この短い麺っていうのは新ジャンルの麺ってことで、これでまず勝負していこうって考えています。

 2014年10月19日に奥井さんと2人でこのラーメン屋を立ち上げて、集客人数としては、今は1日100人くらいのお客様に来てもらえています。この辺はオフィス街なので昼間はサラリーマンの方が多いですが、夜は女性も多くなりますね。このエリアってオールジャンルというか、子どもの方からおじいちゃん、おばあちゃんまで老若男女問わず来店してくださっていますね。

 男性と女性の割合でいくと男性4:女性6っていう感じで、女性の方が多いですよ。女性1人で来店してくれる人もいますね。リピーター率は7割、8割くらいですかね。やっぱり、このエリアにはまだまだ美味しいラーメン屋がないっていうのもあると思います。(笑)

 今後の目標としてはスタッフや奥井さんと意見交換しながら日々進化していき、より良いラーメン店作りはもちろん、より良い組織を作っていきたいですね。接客でもお客様に一声かけるとか、どんどん良いサービス、雰囲気を作っていきたいです。

 うちの社長は、「とりあえずチャレンジしてみろ!」っていう人なので、今はいろんなことにどんどん挑戦している感じです。最終的には、ラーメン業界でラーメン屋って言ったら「舞舞」だよなって多くのお客様から言ってもらえるようになりたいと思っています。まずは、この店の基盤を固めながら今後は店舗展開をしていくことを考えています。

 

【 橋本店長 談 】