お客さまにラーメンを注文してもらうところから、テーブルに出すまでの間にお客さまにストレスなくラーメンを提供できるかどうかは繁盛ラーメン店になるかどうかの大きなポイントだと言えます。
まず、食券が一番効率の良いオーダーのシステムですが、食券が必ずしも良いとは限りません。例えば、ローカルエリアにある夫婦で経営しているラーメン店では、ラーメンが美味しいだけでなく大将の愛想が非常に良く、地域の人からも支持をされています。そういうラーメン店であれば食券にしてしまうと、逆に機械的になりすぎてイメージダウンにつながってしまうこともあります。
とは言え、食券にすれば非常に効率がよくなるだけではなく、人件費の削減にもつながるのです。大阪を中心に人気繁盛ラーメン店になった「神座」は、昔は店舗の前に注文を受けるためだけの人がいました。しかし、これを廃止して券売機に変えたのです。アルバイトの人件費が自給800円だとすると、食券の券売機が○円程度なので、○月でペイできてしまう計算になります。
しかも、オーダーの聞き間違いなどの細かいミスがなくなるという部分でも効果があります。やはり、忙しいラーメン店になればオーダーを間違えて聞いてしまったというようなミスが発生するのは仕方ありません。オーダーのミスということになればやはりお客さまは、「また作り直しで時間がかかるのかよ!」という気持ちになってしまいます。
人が確実にしなければならない部分は機械などでは置き換えることが難しいですが、機械を入れることで効率が図れ、ミスがなくなるようなオペレーションは考えておく必要があるのです。