大手ラーメンチェーン店が進出してきても、それをものともせずに繁盛しまくっているラーメン店があるのも事実です。どんなに大手企業が進出してきても勝ち残っているのです。では、大手ラーメンチェーン店に対して、小さな個店のラーメン店が勝つためのコツは何かというと、「原価にこだわり過ぎたラーメンを提供してはならない」ということです。
原価を意識せず、ボリューム感を出すのです。そして、そのボリューム感と価格を比較した際に格安感の出る金額設定をするのです。「え!?このボリュームで800円!?」、「これは安い!」というようなメニューであれば、どんなお客さまでもボリューム感を感じるはずです。ボリューム感とは何か?単純に量が多いというのはNGであり、意味がありません。そうではなくて、ボリューム感を出すためのポイントをしっかりと理解することが大事です。ポイントは大きく3つあると思います。
1つ目が、量の割に価格が安いということ
2つ目が、自店の近くに存在する競合となるラーメン店と比較して量が多いこと
3つ目が、その競合となるラーメン店よりも価格が安い
この3つを意識するのです。やはり、時代が変化しても、ボリューム感があるというのはお客さまから評価を頂ける大きなポイントなのです。繁盛している小さなラーメン店の経営者やオーナーと話しをすると多くの場合、「創業した時は業界のことをほとんど知らなかったし、しがらみもなかったので自分なりのやり方ができた」といいます。
ラーメン業界に長くいる方が見たら「それは無理だろう」思うかもしれないことが斬新なアイデアとしてお客さまから評価されるのです。もし、ラーメン業界の経験者の方が一から立ち上げた場合、応訴ドックスなものになり、ラーメン業界のスタンダードなものになると思います。
つまり、業界に詳しくなればなるほど、奇想天外な考え方ができなくなり、当たり前で常識の範囲内に収まったラーメン店になってしまうのです。そして、その店には魅力がなくなってしまうのです。つまり、非常識なことをすることこそが繁盛店になるためには欠かせないのです。
例えば、「ラーメン二郎」のあのボリューム感はすごいです。あれを見るとはじめて来た多くのお客さまは、写メールを取り、いろいろなところに情報を配信します。つまり、このボリューム感はお客さまの心を捉える1つの大きな要素なのです。女性客を増やしたいや健康志向が今の流行だから量の多いのは嫌われると思う人もいるかもしれませんが、実際今残っている小さなラーメン店はボリューム感いっぱいです。
つまり、ボリューム感に感動してくれたお客さまは、自店を口コミしてくれるお客さまであり、販促費をかけずに販促してくれるお客さまになるのです。言い換えれば、あのラーメン店に行けばボリューム感があり、お腹いっぱいになるということが一番の販促ネタになるということです。