ラーメン店を開業する上で、一番重要になるのが立地だと思います。これはラーメン店に関わらず飲食店など、一般消費者を対象にしたビジネスは立地に左右される業種です。小規模なラーメン店であれば、なかなか資金がないためお客さまに店舗のPRをしようとしても経費の面からなかなか難しいと思います。だからこそ、お客さまが歩いているとき、車に乗っているときなどに目立つ立地選定をすることがとても重要なのです。
例えば、ラーメン店を開業する際に適している立地条件を挙げると
1.お客さまが来店しやすい近い場所である。(例えば、住宅地・駅・人の集まる施設・オフィス街に近い等)
2.人の通りが多い場所である。車の交通量が多い場所である。
3.お客者が増加傾向にある。(商圏エリア内の住民、利用者が増加傾向にある)
4.店舗が密集している。(自店のラーメン店だけでなく、その他の競合ラーメン店が存在することは、厳しい条件ですが商業集積としての魅力は大きいです)
しかし、ビジネスをする上で立地の良い場所は、地価、家賃も高く、それだけ、開業資金は大きくなります。良い立地の店舗を無理して借りるより、自分の開業資金に見合った店舗を選び、店舗以外のメニュー戦略やマーケティングなどの工夫によって、お客さまに来店をしてもらうことも大切なのです。
基本的に、ラーメン店を開業するときには、利用してくれるお客さまの近くに開業するのが好ましいと言われています。しかし、車を利用するお客さまをターゲットにする場合は郊外型のラーメン店でも良いですし、最近では車利用者が多くなってきたこともあり郊外型のラーメン店が増加しているのも事実です。また、特定のお客さまを対象に、一般的には良くない立地を活かした、話題性のある事業を行っているケースもあります。つまり、圧倒的に美味いラーメンやお客さまが見たとき、食べたときに感動を与えるインパクトがあるラーメンであれば立地に関係なく集客をできることもあります。
また、深夜営業や、一部娯楽業種(主に警察を窓口とする許可業種)は、学校、病院等の周辺での立地が規制されているなど細かい立地選定のポイントもありますので是非、ラーメン店を開業する前にはチェックすることが重要なのです。