-ラーメンコンサルタントとしての人生が始まった

 そこから、その親父さんの相談にのるようになり、味を「こうした方がいい」とか「ああした方がいい」とかアドバイスをするようになって、親父さんが味を変えたと言えば食べに行ってアドバイスをするというのを繰り返していたものの、一向に美味しいラーメンが出来なかったんです。だから、「もう定休日の日にお店の厨房を貸してください」って言って僕が現場に入ってラーメンを作ったんです。そしたら、美味しいラーメンが完成し、そこの親父さんが「このラーメンならいける!」っていう話になり、心機一転リニューアルをしようという形になったんです。

 しかも、場所も良くなかったので、場所も移転してラーメンの味もコンセプトも変えて一からやるから「お前に任せる!」っていうことになったんですよ。でも、いい物件がなかなか無くて1年くらいかかりましたが、やっと物件が見つかり古材を使ったラーメン屋を2001年にリニューアルオープンしたんです。それが、ありがたいことに当たってテレビなどでも紹介され、その時に「実はこのラーメン屋を立て直したのはこの若者なんです!」って取り上げてもらえたんです。

 そしたら、そのテレビを見た売れないラーメン屋さんから依頼が入り、「うちのラーメン屋もどうにかして欲しい」って言われて。笑

 テレビ局もこれはいいネタだと思ったのか、今度は「僕がラーメン屋さんをコンサルしている姿を密着したい」ということで、またそれが放送されてまたラーメン屋さんから依頼が来てっていう感じで、そこ頃には大学も卒業していたので、そこから僕のラーメンコンサルタント人生が始まっていきました。