繁盛ラーメン店は店舗内にも仕掛けを作っている

繁盛ラーメン店を作るためには、店舗内にも仕掛けを多く作ることが重要です。店内に入って来るお客さまは、多くの場合において自分の注文するメニューが決まっているということはほとんどありません。つまり、「ラーメン的なものを食べたいな~。」と思ったお客さまが、立ち寄ってくれたとしてもどんなラーメンを注文するかという具体的なメニューが決まっているわけではないということです。

 

ですから、店舗内で自店が売りたいと思うメニューのPRをしっかりとすることが重要になるのです。1番効果があるのがメニューPOPというものです。例えば、壁やトイレなどにこのメニューPOPを目立つように貼っておきさえすれば確実に注文頻度はアップするのです。つまり、このメニューPOPがきっかけとなって注文につながるというケースもありますし、お客さまからすると店舗側の「一押しメニューなんだな」という風に思ってもらえ、注文につながることもあると思います。

 

今までいろいろなパターンでメニューPOPを活用して効果を検証してきましたが、最も効果のあったメニューPOPは「餃子をキャンペーン価格でご提供」というようなサイドメニューの一押しPOPです。通常のメインメニューとなるラーメンのPOPももちろん効果がありますが、サイドメニューに関してのPOPは取っ付きやすいので、「これもついでに注文します」というような流れを作りやすいのです。

 

実際にこの「餃子をキャンペーン価格でご提供」というメニューPOPを作ることで劇的に変わったラーメン店をご紹介します。まず、メニューPOPが無かったときは、平均客単価が800円でしたが、メニューPOPを貼り出したことにより平均客単価1,050円を超えるようになりました。メニューPOPがない時はラーメン1杯が中心だったのですが、メニューPOPを貼ってからは注文の品数は「ラーメン」、「餃子」、「ライス」の3品が多くなったのです。餃子を注文してもらえれば「ライス」も同時に注文してもらえるという効果もありました。

 

つまり、「何を注文しようかな~」と考えるお客さまの頭の中に、メニューPOPを活用して認識してもらえれば注文頻度は確実に増えるのです。壁や扉を有効活用することで、平均客単価をアップさせるためのメニューPOPを作ってみてください。

 

また、同じメニューPOPだけではリピーターのお客さまに飽きられてしまうので、季節に合わせたメニューをしっかりと開発して、毎回新たなメニューをPOPにしっかり反映させていくことが重要なのです。