繁盛ラーメン店がやっている経費の考え方

経費(費用)といっても、様々な経費があります。商品の原価を直接構成する麺やスープ、小麦粉などもあれば、店舗の家賃や、アルバイトの給料、水道光熱費、オーナーの給料も経費です。

その経費の分け方も色々あります。

 

まず、経費は大きく分けて「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」に分けることができます。「イニシャルコスト」とは開店時にかかる、初期投資費用のことを言います。店舗の内装工事代金・厨房設備や調理器具の購入代金などがこれに当てはまります。もう一方の、「ランニングコスト」とは、事業を行なっていくために継続してかかる費用のことを言います。材料費・人件費・家賃などなどがこれに当てはまります。

 

会計上の分け方としては、売上原価、販売管理費、営業外費用、固定費と変動費に分類されます。

 

売上原価とは、材料費など直接売上に対応する費用のことであり、販売管理費とは、役員の給与や、広告宣伝費・地代家賃・水道光熱費など、売上には直接的には対応しませんが、店舗を維持・運営していく上で必要な費用のことです。

営業外費用とは、借入金の支払利息など、営業活動以外の財務活動等に伴う費用のことです。

 

また、固定費とは、その名の通り、売上高に関係なく固定的に発生する費用のことです。つまり、売上がなくても発生してしまう費用のことです。地代家賃やリース料、社員の固定給などが代表的な例です。逆に、変動費とは、売上の増減に応じて変動する費用のことです。商品の原料(麺・スープ・タレなどの食材)などが代表例です。

 

どの分類も重要なのですが、繁盛ラーメン店になるために「儲け」を考える際には、特に、固定費と変動費の分類が重要となります。