集客ができた後は味とコストパフォーマンスが繁盛ラーメン店になる

ラーメン店を新規出店する場合、立地場所・店舗デザイン・宣伝が一番重要です。

とにかく最初の3ヶ月で集客できなければ、いかに味がよくても先はないでしょう。

先の三つの条件がうまくいって、集客できるようになったらいよいよラーメンの味やメニュー値段設定や店の雰囲気が大事になります。はじめて来たお客さんにもう一度きてもらえるかが繁盛する店になるかどうかの分かれ目になるからです。

 

新規出店するということは、以前どこかの店で修行していた人が多いはずです。出店するからにはラーメンの味に対するこだわりも並々ならぬものがあるでしょう。たしかにテレビに出てくる人気のラーメン店にはこだわりのあるラーメンを出すところが少なくありません。しかし間違えて

いけないのは、こだわりの味のラーメン店が必ず繁盛するわけではないことです。

 

もちろんある程度以上の味のラーメンであることは最低条件です。しかしよほどのラーメンマニアでない限り、特別なラーメンを求めているのではありません。普通以上においしくて、雰囲気よく待たずに食べられて、値段もそこそこであることが重要なポイントです。つまりバランスが重要なのです。

 

ラーメン店に行く人はラーメンマニアでなければ、あまり待たずにお金をかけずに食べたいと思って来店します。したがって注文してから出てくるまでの時間とラーメンの値段は非常に重要です。店の回転率を上げるためにも、注文を受けてからいかに速く料理を提供できるかは重要です。これはメニューの設定ともかかわってきます。いろいろなメニューを用意すればお客さんが注文するのに迷い時間がかかります。さらに作る方も、いろいろなメニューに対応した材料を用意しなければならないうえ、混雑時に一人ひとり注文が違うと、調理に時間がかかります。

 

また券売機を利用しているラーメン店もありますが、店主が調理に集中するためにはひとつのアイデアでしょう。値段の設定は飲食店の経営の一番重要なポイントです。立地場所によって客単価は明らかにかわります。市街地中心部と学生街では値段設定が全く変わってきます。客単価を上げるためには、お得感のあるセットメニューを設定することは常識です。

しかし上にも挙げたようにメニューを増やしすぎると、混雑時の提供が遅くなる原因になりますから絞込みは必要です。値段は一度決めたらなかなか変えられません。

採算性を良く考え、慎重な設定が求められます。