ラーメン店を経営するために必要な資質

お店の成功、または不成功を担っているのは、経営者の行動にかかっている面が非常に大きいです。

 

新規ラーメン店を作ることは資金さえあれば誰でも簡単に開店することができます。その上で常に利益を出し続ける状態にし、お客様にとってもスタッフにとっても有益な職場にするためには、経営者の資質が非常に大きな要素となってくるのです。

 

例えば、経営者がワンマンで完璧主義者である場合、小さなミスを見逃すことはしません。経営会議をするにしても、ネガティブな議題ばかりが上げられ、スタッフに伝える内容もネガティブなものになってしまい、職場全体の士気が下がってしまう場合が考えられます。

 

このようなミスを起さないためにも、経営者としての資質を磨く必要があるのです。

 

では、ラーメン店を経営するにあたって大事な資質とはどのようなものかを解説します。

 

簡単にいうと経営者は旗を立てる人なのです。

つまり、自分が積極的に行動をすることは、スタッフ全員のビジョンが明確になるような旗を立てることです。現場でのラーメン作りや接客などはスタッフが行います。もっと俯瞰をして、今後のお店の展望や戦略を見せるものが経営者にとって必要なのです。

 

ちなみにこの旗は安定志向ではいけません。必ず回転数を上げていけるパワフルな旗を立ててください。なぜなら、ラーメン店を開店し成功させるためには人並み以上の努力が必要だからです。

惰性でやっていても経営は失敗しますので、常にパワフルでいられる経営戦略を立てるようにします。

 

そして、ただ旗を持つだけがラーメン店経営者の仕事ではありません。お店で得られたデータをフィードバックすることも大切な仕事です。売上データ、お店の接客サービスデータ、評判など、さまざま集まるお店データを集積し、その中から大事なことを見つけ出し、現場で働くスタッフ達に伝えることが大切です。

 

時にはネガティブな話題も伝える必要がある場合が出てきますが、そうした際は、ネガティブな話題を伝えたあとは、ポジティブな話もできるようにスタッフ達のこころにも配慮した伝え方をするのがコツです。

 

こうしてデータからわかったことを旗持ちである経営者が上手くフィードバックさせることによって、ラーメン店の質が上がりますし、お店で働く一人一人のスタッフのスキルも上がってくるものなのです。こうしてみると経営者とは、常に俯瞰をして物事を考えることができるか、お店の先を見通す資質があるか、この点が重要になるのです。