法人顧客を狙っているラーメン店は繁盛している

自分のラーメン店を出店されている立地によって顧客層は全く違うと思います。例えば、郊外型のラーメン店はファミリー層やカップルなどをメインターゲットとしているため、一般消費者が基本的にはメインになりますのでエリア的にも法人顧客を取り込みにくいということがあると思います。しかし、都心部に出店しているラーメン店であれば近隣の法人顧客を取り込んでいくことが重要になります。

 

なぜなら、法人顧客は1度開拓すればリピートしてもらいやすいので、個人の一般消費者を相手にするよりも販促コストが安く済むというメリットがあるからです。この考えは、ほとんどの都心型のラーメン店では使える考え方です。例えば、ほんとんどのラーメン店は一般消費者が来てくれるのをただ待っているという「待ちの経営」をしているのですが、こちらから攻めて開拓しているラーメン店はあまりいません。つまり法人をこちらから開拓するといのが重要なのです。

 

しかし、法人顧客を狙って営業をかけるなんて・・・と思う経営者やオーナーもいると思います。例えば、私も自分でラーメンを作りながら営業ができたらいいのになぁ~とずっと思っていました。しかし、時間をとることもできませんし、どうしたらいいのかなと思っていました。数年前のある日、たまたま「何かいい方法はないかな」とインターネットで探していると、「FAX DM」というものを知りました。これはFAXで自分のラーメン店を案内できるという販促媒体であり、コスト1件数円で展開できるという格安さもあったので1度実行してみました。

 

すると3,000件程度のFAX DMを配布した結果、30人程度の方が来店してくれました。「30人は少ないなぁ~」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。法人顧客の場合は、1回来店してくれた1人が「あのラーメン屋はうまいから今度ランチで一緒に行こう」や「あのラーメン屋うまいから今度夜にでも行ってみたら」というように、紹介客が広がる可能性が高いのです。

 

私の都心型の店舗には法人のお客さんが来てくれた時に、紹介クーポンを作っているのですが、それを渡しておけば紹介をしてくれる方がどんどん増えてきているのが実情です。つまり、法人顧客は1度開拓したらリピート率が高くなるだけでなく、会社の同僚や先輩や後輩を連れてきてくれるという相乗効果を発揮するお客さまだということなのです。

 

是非、法人顧客の取り込みに注力されていないラーメン店は、注力されてみてはいかがでしょうか。