儲かるラーメン店は人に任せる発想を持っている

繁盛しているラーメン店であり、かつどんどん店舗を拡大しているラーメンチェーン店は経営者やオーナーが下に店舗を任せるという発想を持っています。実際に、ラーメン店を経営するためには今の世の中の時代に合わせて店のコンセプトを作っていかなかなければなりません。そのためには、経営者やオーナー自身が全国のいろいろな繁盛ラーメン店に足を運ぶのはもちろんのこと、経営セミナーや展示会などにも参加することが重要です。

 

私も、ラーメン店を経営していて、なかなか時間をとることができないことに不満を抱えておりました。現場に毎日出てスープの仕込みをしたり、開店のための準備から何から何まで全部自分一人でしていたのでどこかに出かけることすら間々ならない情況でした。しかも、休みになると体は疲れてしまい一日中家で過ごすということに「ジリ貧になっている」と、とても不安になっていました。そんな時に、ある講演会で繁盛ラーメン店である、「来来亭」の豆田社長のお話を伺い、発想が180度変わったのです。

 

豆田社長が病気になって2~3ヶ月間入院しなければならないという状況になりに、「店舗を自分で切り盛りできない・・・一体どうしよう・・・」と思いながらも、従業員にまかせる決断をしたら売上が伸びたという話でした。

 

普通は、どんな会社や店舗の経営者やオーナーでも、人に任せることは恐くてなかなかできないと思います。やはり、自分の店舗を人に任せて上手く回るのかという不安が付きまといます。しかし、「来来亭」の豆田社長はこれをやってのけてからどんどん店舗を拡大して10年間で150店舗を超える巨大ラーメンチェーン店になりました。社員の幸せを追求していった結果、この店舗拡大に大きく寄与した「のれん分け制度」ができあがったのです。

 

この話を聞いて私自身も人に任せていこうという発想を持つことができました。しかも、驚いたことに仕事を任された人間は、やる気が全く違うのです。やらされ感が出ると人はモチベーションをどんどん下げてしまいますが、自分の責任となるとすごいパワーを発揮します。その時に、口を出せば出すほどダメなのだと思いました。今では、自分の空いた時間を経営の本を読んだり、繁盛ラーメン店のラーメンを食べ歩き、ラーメン店以外の繁盛している飲食店に行ったり、セミナーを聞きに行ったり、新たな食材を探したりと、時間を有効活用することができています。

 

そして、外から仕入れた情報を活かして新たなラーメンの味を開発したり、店舗の打ち出し方を変えたり、販促をすることで来店してくれるお客さまの数は増えていますし、売上も安定して増加しています。