繁盛ラーメン店は携帯のQRコードを活用している

開業時の初期投資が少ないラーメン店は起業家にとって魅力的な業種です。しかも修行経験のない者であっても、やる気があれば即開業できるのは魅力的な業種です。ところが定着率の悪い業種で、業者間では「3年生存率、5年生存率、10年生存率」と区分けされているほどです。

 

最初は現金取引で麺などの食材を仕入れ、3年経てば掛けで取引ができ、5年経てば店が仕入れ価格を提示でき、10年経つと老舗として認められのれん分け希望者まで現れます。問題は3年目までをどうして乗り切っていくかです。認知度の少ないラーメン店が広く認知してもらう方法はわずかしかありません。チラシ配り、フリーペーパー掲載、ネット掲載などありますが、なかなか集客がうまくいくかというとかなりの知識やノウハウが必要となります。

 

チラシは効果的ですが集客した客数とかかった経費を考えると費用対効果の面で、オープンして間もないラーメン店であればなかなか資金的にも難しいと思います。しかも新店オープンの告知であれば「理由づけ」はありますが、突然チラシを撒いてもディスカウントにしかならないでしょう。フリーペーパーも同じ状況になるでしょう。このような告知系の広告は新店オープンの時にしっかりと行うことが大切で、開店1周年の告知などでは大きな集客はあまりできないのです。

 

では既存店のラーメン屋の場合、どのような集客が望ましいかというと、最初に行うことは顧客対策です。顧客の満足度がすなわち口コミとなって広がります。ランチのライスサービスや餃子サービス、または破格のセットメニューはなるべく早くやめることです。かわりにQRコード付きのスタンプ式カード券を渡します。

 

もちろん割引券として使用しますが5回で1杯無料とします。つまり20%OFFになるわけですから顧客にとっては最高のプレゼントになり、店にとっては売価の30%ほどしか支出しないわけですから、販促費としては大きくはありません。利用期限は1ヶ月または3ヶ月でもいいですが、1年間などの長期間は望ましくありません。

 

顧客の中からは6人で利用したら1杯が無料になることに気が付きます。もしくは3人で2回利用すれば1人が無料になると利用回数が増えます。また1人で利用していた顧客が誘い合わせてやってきてくれるようになります。ここまではアナログの商売です。そしてラーメンとの交換時にQRコードでメール登録してもらうことで、この20%OFFのサービスが生きてきます。

 

あとは集客の弱い日や時間帯に○○無料のサービスネタや新味紹介、期間限定品の紹介など定期的なメールを送り集客を図ります。メールは一方的な送信で使わないようにしましょう。

顧客からのアドバイスを受けたいと希望し、メールをもらえばすぐに感謝の気持ちとモバイル表示できるサービスチケットを添付することが大切です。たとえクレームであっても感謝の気持ちを表すことで、顧客に対してリピートを期待することができるはずです。