-ラーメン屋を開業しようというタイミングで声がかかる

 それで、次はどんな自分の店をやろうかと思っていたんだけど、流行り廃りのモノはやりたくないし、「日本人の好きな食いもんって何かなぁ~」って考えた時に出てきたのが、寿司、焼肉、ラーメンだったんだけど、寿司は今からだと時間がかかるし、焼き肉は原価が高いしって。その中でピンときたのがラーメンだったの。ラーメンならコック時代の技術も活かせるし、フレンチと比べると食材の種類も少ないし、これは商売が成り立つぞって。

 そしたらたまたま、弁当屋をしてた時に本部に内緒で仕入れていた肉屋さんの社長と仲良くしていたんだけど、その社長から電話があって「今ラーメン屋を自分でも開業したんだけど上手くいかない。お前は料理の経験があるから手伝ってくれないか」って言われて。

 安請け合いはしたくなかったんだけど、「お前の好きなようにしていいから!」っていう好条件だったし、今から自分もラーメン屋をやろうと思っていた矢先に人のお金でラーメンも勉強できるし、こんなチャンスはないってことでやり始めたのがラーメン業界に入るきっかけになったよね。

-ついに自分のラーメン屋を開業。全く上手くいかず・・・

 その内、社長が会社自体任せるからやってくれと言われて、物件の発掘から味の開発とかもやって、最終4店舗まで拡大して社員も20人を超えてたよね。

 でも、また自分で独立してラーメン屋をやりたいというのが湧いてきて、社長も快く受け入れてくれたから、店舗の物件選びを始めたんですよ。多分300件くらいの物件を見ていく中で幡ヶ谷で居抜物件を見つけて、不動産屋さんが「ここは何をやっても続かないよ」って言うから「ふざけんな!一緒にすんじゃねぇ~よ!」って決めたんです。

 それで2005年の4月に、「どっかん」という屋号で横浜でやっていたラーメンをそのまま持ってきて始めたんだけど、全くお客さんが来ない。「何でだ?この辺の人って味覚おかしいんか!」って・・・

 11月くらいになってもお客さんが来ないし、今日は10食、今日は30食超えた!「よっしゃぁ~!ん?いや違うだろ!」ってブチ切れて、タレとか何から何まで全部むちゃくちゃにぶっ壊したら、何かすごいスッキリして「あ!味を変えよう!」って。

「これじゃダメだから、一度負けを認めよう」って思ったんです。

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